【エフェクター通信.22】名機と名機に挟まれた隠れた名機を紹介します。

いつもイシバシ楽器のご利用誠にありがとうございます。
新宿店サブマネージャーの在原です。

前回の記事はいかがだったでしょうか!?ヴィンテージペダルだけでなく定番ペダルから貴重なペダルまで数多くストックしております。気になった方はお気軽に新宿店までお問い合わせくださいませ。
以前のエフェクター通信記事はこちらからご覧いただけます。ぜひご覧ください!!

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さて今回もBOSSネタですw。ヴィンテージエフェクターと言われる部類の中でも比較的手に入れやすい価格(もちろん高額ペダルもございます)であるBOSS製品は非常に魅力的なペダルだと思います。古き良き時代のサウンドを気軽に楽しめるのはやはりうれしいですよね。今回は、名機と名機の間に挟まれた不遇?の時代に生まれたこのエフェクターを紹介します。!!こちら!!

BOSS / DM-3でございます。
現在では高値で取引されているアナログディレイの名機DM-2の後継機種として発売された本機。発売開始は1984年、1988年には生産完了となるこれまた短命なペダルです。ちなみに売れなくなったから生産完了ではなく松下製BBD素子の生産に関係しています。

さてそれでは見ていきましょう。

DM-2と同じV型のレイアウトノブですがDM-3には独特のノブが採用されています。BOSSのイメージとは違ったこのノブはこの機種だけに使用されました。ラック式エフェクターなどについていそうなノブの為、当時の市場を意識したのかもしれません。※あくまでの私の推測ですw
そしてDM-2には無かったDIRECT OUTを搭載。原音のみを出力させるDIRECT OUTと通常OUTPUTを同時使用することでディレイの広がりをより強調させることができるようになっています。このDIRECT OUTは、技シリーズDM-2Wでも採用されています。さらにDM-3は若干ノイズが起こりやすかったDM-2からのノイズ軽減対策としてBBD素子を低電圧タイプに変更しています。

それでは中を見てみましょう。

MN3205/MN3102、JRC4558DD等のパーツが見えます。DM-2と比べ回路自体は大きく変わってはいないようです。

さてDM-3のサウンドですがアナログながらDM-2に比べディレイサウンドがすっきりしているのが特徴です。温かみのある太いサウンドという訳ではなく、煌びやかさが残る独特なディレイサウンドに仕上がっています。このDM-3は、爆発的な人気だったDM-2と比較されることが多く、残念ながら人気の面でDM-2より劣っています。しかも当時はデジタルの名機DD-2の発売と被り、デジタルディレイに移行していく時期でまさに名機と名機に挟まれたペダルとなってしまいました。しかしながら近年、技シリーズDM-2W(DM-2系ですがw)が復刻されるなどアナログ人気が復活してきています。人とは違ったペダルを持ちたい方、すっきりしたアナログサウンドを求めている方などぜひ一度このDM-3を試してみてください。独特なディレイサウンドがあなたにマッチするかもしれません。

新宿店2F、PedalHolic(エフェクター専門フロア)では最新ペダルからヴィンテージペダルまで幅広くストックしてますのでぜひご自身でサウンドを確かめてみて下さい。

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