【Vintage File】#6.5 Arlington Guitar Showレポート・番外編

渋谷店の佐藤です。先々週ですが、ヴィンテージギターの買付にアメリカはテキサス州にて開催されるアーリントン・ギターショーに行ってきました。

イシバシ楽器のfacebookにて買付情報はリアルタイムでお伝えしていましたが、今回の【Vintage File】は第4.5回目に続き、「第6.5回目」という事で、ギターショー会場の様子や会場内で見つけた面白いアイテム/光景をいくつか紹介させて頂きます。
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まずは会場の様子です。
前回のノースカロライナでのショーとは対照的に、ホールを2つ貸し切った全米でも最大規模のイベントです。
意外にも左側写真の絨毯のある立派なホールではなく、右側写真の簡素なつくりのホールの方が「メインホール」と呼ばれており、ギターショー主催者のブースもこちらにあります。
地元テキサスのショップ/ディーラーはもちろん、東はニューヨークから西はカリフォルニアまで、全米各地のディーラーがブースを設けて参加しています。他にも米国国内はもちろん、我々のように日本からの他、イギリス、スウェーデン等各国から買付部隊が参加しています。

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準備日の時点で発見したこちらはコンディションの良い1960年代のGibson Hummingbird…なのですが、ボディトップ6弦側にピックガードと同様のデザインのアームレスト的なパーツが取り付けられた、気合の入りすぎたルックスの1本!
ここまで気合の入ったものは私も初めて見ました。

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中古やヴィンテージギターを扱うディーラーの他に、今回のアーリントンギターショーにはGibsonやTaylor、Roland等のメジャーブランドがブースを設けていました。ギブソンカスタムショップはトレーラーを会場内に持ち込んで展示する気合の入りっぷりですが、小規模なインディペンデントメーカーにとってもやはり大事なアピールの場となっています。
こちらの個性的なスタイルが特徴のブランドは、製作に使用する治具ごと展示していました。外見からはわかりませんが、内部は巻貝にも似た独特の構造となっています。

 

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こちらのブースではアコースティックギターに取り付ける様々なアイディア商品を展示していました。
左側はブリッジ(?)のようなアタッチメントなのですが、指板上に置いてベンドがかけられるようなタイプや、12弦ギターのボディ上に設置し演奏の幅を広げるタイプなど、独創的なアイディアです。
右側は戦前のハープ・ギターと同様の奏法が可能なタイプです。ブースの担当者自らがデモ演奏し、その魅力をアピールしていました。

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こちらは雑貨やアクセサリーをメインで取り扱うブースなのですが、パーツカタログや看板など、1960~70年代に楽器店で使われていたものの放出品がどっさり。インターネットの無い時代、これらのカタログや資料をめくりながらパーツの適合可否や価格を調べていたのでしょう。
今となっては貴重な資料も含まれています。
看板などはインテリアとしても素敵ですね。我々も店頭の飾りとして買い付けてくる事もあります。

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またまた登場のギターと関係ないシリーズ!
パッケージが素敵なレトロなボードゲーム達です。
一昨年のアーリントンギターショーでは怪しい模造刀や遊戯王カード等を展示販売していたブースもあったのですが、今年はそこまで変なブースは無く、アメリカンで趣味の良い感じです笑

ダラスはアンティーク雑貨やレコード等を扱うショップの数も多く、ふらっと入ったショップでも日本では中々手に入らない雑貨が沢山置いてあり、中々楽しめます。

駆け足で紹介させて頂きましたが、如何でしたでしょうか?少しでも会場の雰囲気を味えて頂ければ幸いです。
【Vintage File】、通常モードに戻る次回もお楽しみに!

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