最も芸術的なベース?Zemaitis メタルフロントモデルを解説!!

みなさんこんにちは!!名古屋栄店の岡本でございます!!
夏休みも終盤に差し掛かったところですが、いかがお過ごしですか??

文化祭や学園祭に向けて新しい楽器をお求めいただくことが多いこの季節ですが、ステージにぴったりなベースが入荷致しましたのでご紹介いたします!!

今回ご紹介するのは『最も芸術的』と言われるZemaitis(ゼマティス、ゼマイティス)のベース!!

Zemaitisとは

・アンタナス・カシミア・ゼマイティスは、1935年に生まれ、家具職人としてキャリアを積む。
・1950年当時、ギターを手に入れることは非常に難しく、やがて自分で製作を始める。
・その後、プロトタイプ作りを通じ、Zemaitisギターの評判・知名度を上げていく。
・1965年頃、本格的に製造を開始。The Rolling Stonesのロン・ウッドをはじめと・した数々の有名ミュージシャンに愛用され、確固たる地位を築く。
・唯一無二のデザインは日本でも好評で、布袋寅泰HISASHIChar等に使用される。
・2002年、トニー・ゼマイティス他界。
・現在、メタル・フロントのエングレイビング(彫金)を担当した、ダニー・オブライエン監修のもと、神田商会主導で再興されている。

A22B MF

今回、最上位のCustom Shop、新しいアイデアを盛り込んだAntanus、コストパフォーマンスの高いCasimereのAntanus Seriesの一本をピックアップしていきます!!

Spec

Body Material:Alder with Aluminum PlateBody
Shape:Mono-Cut
Neck Material:Maple
Fingerboard:Rosewood
Radius:12 1/32″ (305mm)
Scale:34″ (864mm)
Frets:22Frets / Medium
Tuners:MHB-17150Z
Pickups:Dragon-J x 2
Controls:2 Volume, 1 Tone
Bridge:HIPSHOT® FB-B Style 4STG (Tumbled Finish)
Finish:Urethane

まず目に入るのは芸術的なデザイン!!
Metal Frontモデルならではの彫金が施されたアルミニウムプレートを、豊かなミッドレンジに特徴のあるAlder Bodyにマウント。Zemaitis伝統のMono-Cutシェイプ(Single-Cut)のモデルでファンの方には馴染みの深いデザインではないでしょうか。

一見して『Zemaitisだ!!』とわかる美しいプレートデザインには、ダニー・オブライエンがデザインしたリーフスクロール・デザインに近いものが採用されています。

ヘッドにも『Z』と掘られたプレートとトラスロッドカバーが取り付けられており、その芸術性・高級感を引き立てます

Controlノブもマッチングデザインのものを採用。細かいポイントですが、こういったこだわりはたまらないですね!!サイドには溝があるので、メタルノブにありがちな滑る間隔もなくライブ中でもしっかりコントロールできます、ステージメインの方にもおすすめできる仕様です。

Bridgeにはパーツ、チューナーブランドとして有名なHIPSHOT製を搭載。エンド部分に割れ目があり、弦交換もしやすく定評のあるパーツですね。

Sounds

まず手に取った際に感じられるのはそのバランスの良さ。いわゆるLPタイプのベースにありがちなボディーの厚さ・重さは気にならず、スッと右手が構えられる感覚は非常に好印象です。重量感としても4.1~4.2kg程度でしょうか。一般的なJBスタイルと比べても違和感のない感覚でした。

オリジナリティーあふれる仕様の中で、このモデルの特徴を感じられたのはサスティーンの長さです。セットネックジョイント方式を採用しているおかげで、ロングトーンでも存在感がありハイフレットで音が細くなるといったことはありません。

またスルーネックでまれに感じられるパワフルすぎる感覚もないので、非常に使いやすい特性を持っているといえるでしょう。

その他の構成としてはAlderボディー、Mapleネック、Rosewood指板、JJ配列とJBタイプで定番の組み合わせですがサウンドは全くの別物。

メタルプレートの影響もあるのか、メリハリのある低高音と存在感がありながらも主張しすぎないミッドレンジのある使いやすいサウンドです。ピックアップの出力はVintageタイプと比べて若干高めな印象ですので、フィンガーでもピックでもお使いいただけると思います。

いかがだったでしょうか。

その芸術性は唯一無二で、見ているだけでも満足できる楽器かと思われます。サウンドとしても個性的でほかのベースとのすみ分けもしやすいモデルかと思いますので、サウンドバリエーションの一つに加えていただくのもよいのではないでしょうか

それでは!!

シェアする