【Washburn Nuno Models Diary Vol.6】1997年製P4

イシバシ楽器渋谷店Washburn担当 由利がお届けするNuno Models Diary。

前回P4について簡単ではございますが書かせていただきました。
今回は前回の記事を作成後、奇跡の入荷となった1997年製のP4がございましたのでこちらについて書かせていただこうと思います。
恐らく年内最後のNuno Models Diaryとなるかもしれませんがどうぞお付き合いいただけますよう宜しくお願い致します。

さて、こちらの1997年製のP4ですがヌーノファンの8割の方がヌーノのP4と言えばコレ!!と応えるであろうTIFFANY BLUEとなっています。


ヌーノが使用したP4は大きく分けて3本。Tiffany Blue、Vegas Sparkle、そしてAzoresの3本です。

特にティファニー・ブルーは初めて公の場で披露された最初の1本であった為、その姿を覚えている方も決して少なくはないかと思います。
余談ですが、私自身はVegas Sparkleが大好きです。

話が若干脱線いたしましたがこの時代のP4がP4 Reissueと何が違うのか?その部分を今回は詳しく書かせていただきます。

まず第1に、ヘッドの長さが違います。
P4 Reissueのヘッドの長さが約16.7cmに対し97年製は約17.3cmと6mmほど長いヘッドストックとなっています。


また、この時代の固体にはバズフェイトン・チューニング・システムはインストールされていない為音の響き方にも違いが生じてくると思われます。

第2にペグの違いです。
P4 Reissueは通常のGROVERに対し97年製はロック式ペグが標準搭載されています。

第3にブリッジの違いです。
P4 Reissueは通常のT.O.Mタイプに対し97年製にはSchallerのSTMをマウント。
これはローラー式となっており、ピックアップの種類によって生じる弦間ピッチに対応する事が可能となっています。

大きな違い以外にも細かな違いはございますがどちらもP4に決して変わりはありません。
ですがやはりオリジナルに強い思い入れのある方が今も確かにいらっしゃるかと思います。
私自身長くワッシュバーンの担当をさせていただいておりますがオリジナルのP4のティファニーブルーを目にしたのは今回で2回目と非常に少ないです。

今回奇跡的にここイシバシ楽器渋谷店に入荷しました固体はP4の生産初年度である1997年製。
現在2018年ですのでなんと21年も前の固体となっております。
経年変化による僅かな焼けや、ネット付近の塗装にヒビが入ってはいますがこの当時のP4のコンディションとしては申し分のない良い状態と言ってもよいのではないでしょうか。

記事の更新と、インターネット掲載の更新の都合上、この記事が皆様にご覧頂く頃にまだ店頭にあるかどうかは定かではございませんが
今後P4をお捜しになる際のご参考としていただければ幸いでございます。

良いギターライフ、良いヌーノライフを。

それでは次回のWashburn Nuno Models Diaryをお楽しみに。

Washburnの最新在庫情報はこちらをご覧くださいませ!

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