【画像27枚!】ジョージ・ハリスン・テレキャスターを見る

イシバシ楽器オンラインショップ副店長のスターキー星でございます。

全世界100本のみ限定されたフェンダーカスタムショップのジョージ・ハリスン・トリビュート・テレキャスターですが、雑誌取材やFENDERポップアップストアでの参考出品に選定されたスペシャルな個体がイシバシ楽器WEBSHOPに入荷しましたのでご紹介しましょう。

Fender Custom Shop George Harrison Tribute Rosewood Telecaster 税込販売価格:1,922,400円
今年1月のNAMM SHOWでそのプロトタイプが展示され、注目を浴びていた新製品。少しクドイくらいかもしれませんが(笑)、アーカイブとしての意味も込めまして画像を27枚ほどご用意しましたのでたっぷりご覧いただければと思います。

1968年末、ロジャー・ロスマイズルとフィリップ・クビキ(フィル・クビキ)によってジョージ・ハリソンに手渡されたオールローズウッド・テレキャスターAll Rosewood Telecasterを完全再現したもので木取り、木目も本人所有器をイメージしたもの。

Let It Beセッションやルーフトップ・コンサートで有名なギターですが、オリジナルは1969年にデラニー&ボニーのデラニー・ブラムレットが譲り受け、2003年以降はオリヴィア・ハリスン夫人が所有していると言われております。

ネックはワンピースではなく、ローズウッド指板をラミネイトした貼りローズ指板となるため、トラスロッドを埋め込む際のスカンクストライプやヘッドキャップがないのというのも初期モノならではの特徴です。

あまりハードなレリック加工は行われておらず、ハードウェアを含め、全体の仕上げは、クローゼットクラシック・フィニッシュによる軽めのエイジングに留められております。

ピックアップは、2013年に現役を引退したフェンダーレジェンド、アビゲイル・イバラ女史が招聘されて製作。美しく明瞭なトーンは格別で、よりプレミアム感が高まっております。

アビゲイル・イバラ女史(アビー)は1950年代よりFENDERに従事しており、月並みですが、まさに爪弾いた瞬間に音が飛び出してくるようなイメージです。

フィンガーボードは7.25インチRで、フレットワイヤーはナロージャンボサイズ。ヴインテージタイプよりわずかに大きめなものとなっており、軽いタッチでフィンガリングができます。

クレイドットと比較して、光沢があり、わずかにサイズが大きいパーロイドのポジションマークもオリジナルを忠実に復刻している部分です。

その年式で標準となっていたトランジションロゴではなく、60年代前半のスタイルのスパゲッティロゴ・デカールはクリア塗装の上から貼り付けられております。

デカールとともにストリングスガイドの位置もナットに近いところに取り付けられており、弦の角度・テンションが、ややきつめになっているディテールまで精巧に復刻。

チューナーはギアカバーに刻印の入ったF-key。今回のプロジェクトでの検証によって、ナット幅は従来のヴィンテージタイプより1/8インチ(約0.3mm)広くなっていることが分かったそうです。

美しいローズウッドネックは、一度握ったら手を離せない?まるで左手に吸い付くかのような印象を抱くほど丹念に仕上げられた滑らかなCシェイプ。

ネックジョイントは、CBSフェンダーを象徴するFプレートで、ヘッド裏のGHから始まる通し番号とは別のシリアルナンバーが刻印されております。

ローズウッドボディは、オリジナルと同様に0.30インチの薄いメイプル板を挟み込んだサンドウィッチ構造になっていることが見て取れます。内部構造もジョージの所有器をクローンしております。

ストリングスフェラル部分のアップ画像。いわゆる弦止めブッシュですが、その淵の部分が少しだけ露出していて、完全にはボディには埋もれない作りとなっているのが確認できます。

商品ページなどでは意外と掲載が少ない真横からのショットも並べてみました。いずれの画像もクリックすると拡大表示されます。

アンダーラインエンブレムのブラックトーレックス・ハードケースで、認定証の他、ストラップやケーブル、クロス、メンテナンスキットも標準付属しております。

ジョージ・ハリスンのビートルズ時代の写真を見てみると、ブリッジカバーをつけたままプレイしていることも多かったようです。それもしっかり付属しているのが嬉しいですね。

今回、ジョージ・ハリスンモデルの企画を牽引したポール・ウォーラーは、Charモデルの「カリズマCharizma」や「フリースピリッツFree Spirits」を製作するプロジェクトも歴任しており、日本国内でも評価が高まっているビルダーです。

アリゾナ州フェニックスにあるロベルト・ベン・スクール・オブ・ルシアリーでギターの製作を学んでおり、2003年にフェンダーに入社した後は、当時カス タムショップの中でリーダー格であったマーク・ケンドリック(2016年1月にFMIC退社)の助手としてキャリアを積んできました。

とても気さくな人柄で、非常に丁寧・端正な仕事をしてくれる印象があり、イシバシ楽器店ではマスタービルダーになる以前より、彼に監修(oversee) してもらったカスタムオーダーを多数依頼してきました。

これは6年ほど前の写真ですが、ちょうど2010年出張時に、私もポールのビルダー昇格が発表されたディナーに参加していまし たので、個人的にとても馴染み深いビルダーです。

Fender Custom Shop George Harrison Tribute Rosewood Telecaster 税込販売価格:1,922,400円
当店商品ページでは、今回ご覧いただいた以外にも画像をご用意しており、同ページより各種お問い合わせも受け付けております。
本器はイシバシ楽器WEBSHOP取扱商品ですので店頭展示は行っておりませんが、新宿店にも取扱いがございますので、合わせてご検討いただければと思います。(時間差で販売済みとなってしまった際はご容赦くださいませ。)


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