新品なのにすでに幻のギター

ジョージ・ハリスン・トリビュート・ローズウッド・テレキャスター

100本限定の生産でオリジナルはオリビア夫人のもとで管理されており、認定書にはジョージ・ハリソンの長男Dhani Harrisonのサインもが入り、ジョージ・ハリソンの名前を冠した正式なシグネイチャーモデルになります。

本器は1968年末、ロジャー・ロスマイズルとフィル・クビキによってジョージ・ハリソンに手渡されたオールローズウッド・テレキャスターAll Rosewood Telecasterのプロトタイプを完全再現したもの。
言わずもがな「Let It Beセッション」でよく知られているこちらのギターですが、マスタービルダーのポール・ウォーラーPaul Wallerが、このプロジェクトを牽引しており、ジョージ本人がプレイしたオリジナルを緻密に検証、細部までプロファイリングしております。

このモデルのために木目も考慮して特別に厳選された4ピースのローズウッドボディは、当時と同様に薄いメイプル板を挟み込んだもので、スカンクストライプのないラミネイト・ローズウッド指板や滑らかなネックシェイプなど、トリビュートモデルに相応しい素晴らしい逸品です。

ナット幅は従来のヴィンテージタイプより1/8インチ(約0.3mm)広くなっており、スパゲッティロゴのデカールや、ストリングスガイドの位置が6弦脇といったディテールも精巧にレプリカ。

史実に基づき、全体の仕上げは、クローゼットクラシック・フィニッシュによる軽めのエイジングに留められております。

2013年に現役を引退したフェンダーレジェンド、アビゲイル・イバラ女史が手がけたハンドワウンド・ピックアップによる美しく明瞭なトーンは格別です。

今回製作したセミホロウっぽく見えたので、ポール・ウォーラーに聞いてみました。

Q.日本では多くの人が、ジョージのオリジナルはプロトタイプだから、(後発品のようにセミホロウではなく)ソリッドボディだと信じていて、ここ数年それが通説になっているんだけど、本当はどうなの?

A.セミホロウだったよ。自分がこのプロジェクトのためにオリジナルを分解してチェックしたけど、実際にチェンバードだったよ。

はたして真相は、、まだまだ深まるオールローズテレ伝説です。

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