【NAMM 2017現地レポート】 Fenderブースより
今年もイシバシ楽器スタッフがNAMM会場から、さまざまな情報をお届けします!
Fender
NAMM開催の前日に会場にて行われたレセプションに当社スタッフが行ってまいりました。昨年の様子と異なり、今年は白を基調としたスタイリッシュな空間が演出されております。
会場内では毎年恒例?とも言えるSHOW MODELが一同に展示されています。こちらはカスタムビルトといってCSのヴェテラン職人がチームを組んで製作したラインナップ、以前はチームビルトカスタムと呼ばれてましたね。
その中には楽器が見えなくなりそうな位に無数のカードは刺さっています。
これは、そのギターを買いたい世界中のディーラーが商品にカードを入れています。
その後に抽選で選ばれたディーラーが購入権を得るというシステムになっているのです。
何もここまで刺さなくても・・・・楽器の全体像が全く見えない・・・。
他にもCUSTOM SHOPの製品は多数展示されており、真ん中の3種類の「BASS VI」が目を惹きます。ビートルズやジャック・ブルースのようにベースの代わりに使うも良し、バリトンギター的なアプローチもOKです。
大体3年ほど前からステージでプレイされる機会が増えたエリック・クラプトンの新しいシグネチュアモデル「Journeyman Relic Eric Clapton Signature Stratocaster」も正式に発表になりました。
サンバーストに関しては、2016年来日公演のフライヤーや、2015年にDVDが発売されたロイヤルアルバートホールの70歳記念コンサートでも確認できるのでコアなファンの方には既におなじみでしょうか。
ボディカラーから見える杢目でお解かりの方も多いと思いますが、ボディは2ピースのアッシュが使われています。
従来はアルダーボディで製作されてきましたので、比較するとよりエッジの効いたアコースティックな響きのあるサウンドに感じられますね。
電気系統はVintage Noiselessピックアップに、25dbのActive Mid Boostという定評のある組み合わせ。
TBXトーンに関してはチームビルトのみ搭載で、マスタービルトは通常のトーンとなることが推測されます。
現行のCUSTOM SHOP製のシグネチュアモデルと同様にサインはヘッド裏に入っているのもポイントです。イシバシ楽器店でもオーダーをかけておりますので、入荷時期等の続報がありましたらあらためてお知らせいたします!
「FOUNDERS DESIGN」
そして、2017年のフェンダーカスタムショップ目玉企画はこちら。この日の会場で華々しく披露された「FOUNDERS DESIGN」です。1987年当時のFENDER CS創設時のメンバーが再びフェンダーのために再招集され、各自が新しくデザインしたモデルが発表されました。
創生期のマスタービルダー兼デザインエンジニアを務めたマイケル・スティーヴンス、カスタムショップのマネージャーを務めた経歴もあるジョン・ペイジ、テレキャスターマスターとして高い評価を受けているフレッド・スチュワート、クラプトンモデルのデザインを手がけたことで有名なジョージ・ブランダ。
さらには、クラプトンやベックからも厚い信頼を得ていたJ.Wブラック、近年のカスタムショップで長年リーダー格の存在であったマーク・ケンドリック、カントリーウエスタンテイストのある芸術的ギターを多く手掛けたアラン・ハミル、ロベンフォード専属ビルダーとして活躍していたジーン・ベイカーまで…。
いずれも業界の中でトップクラスの影響力を持っている名匠ばかり。今はFenderを離れ別々の道を歩んでいる元マスタービルダー達が30周年を迎えたFender Custom Shopの為に一堂に会する光景はまさに圧巻です!
有名な帆船に使われていたオーク材を使ってキャビネットを制作したMaster Build Ampも展示。
ベースになっているのはHand Wiredの「Champ」と「Pro」です。
キャビネットだけでなく、ハンドル部分も非常に凝ったつくりになっています。
ちなみに値段は・・・なんと「Champ」が$10,000! 「Pro」が$20,000!
もちろん毎年恒例になっている特別仕様モデルも展示されています。
今回はシニアマスタービルダー、Yuriy Shishkovが手掛けたオールドカメラをモチーフにしたギター。
動画ではちょっと見難いですが装飾やパーツまで非常に丁寧な仕事っぷりです。