Vemuram レガシーペダルの進化型「Budi-G」のマジックに迫る!

先日再入荷したVemuramの最新ブーストペダル・Budi-G

VemuramといえばJan RayMyriad Fuzzなどの単体で成り立つドライブペダルが特に人気ですが、今回はブーストに特化したBudiの後継機であるBudi-Gの魅力をご紹介したいと思います。


旧モデルでは黒ノブだった「BOOST」コントロールはブラス筐体とのマッチングも良いチョコブラウンカラーのノブに、「LEVEL」コントロールだった筐体中央のツマミは「Gain」コントロールになっており、筐体上部側面にあったBoost Mini-VolトリマーはSAT(サチュレーション)トリマーに変更されています。

また、旧モデル・Budiは原音をそのままキレイに増幅して存在感を増すクリーンブーストペダルといった趣でしたが、Budi-Gはもう少し個性を持たせたドライブブーストペダルという味付けに仕上がっています。

バイパス状態と、Gainを7時位置、BOOSTを3時位置、TREBLEとBASSツマミは12時位置でセッティングした状態を比較してみました。

原音に対して、低域のキャラクターは大きく変えず、2kHzから上の帯域が幅広く増強されており、ボリュームはそのままに弦を弾いた時のバネ感やギラつきといった立体感を加えてくれます。

BOOST、TREBLEとBASSツマミは12時位置でGainツマミを7時位置、12時位置、5時位置に動かしてみました。

Gainを上げていくと、コンプレッションが増して潰れていくようなよくあるオーバードライブペダルの延長線上にある歪み方ではなく、マスターボリュームのないチューブアンプのボリュームを上げてスピーカーともどもブレイクアップさせていった時のように、音の輪郭は常にハッキリした状態でオープンなキャラクターを維持しつつ、クリアな歪みとほんの少しのコンプレッションが足されていく印象です。

EQの掛かるポイントは、BASSは200Hz以下に緩やかに掛かる為、低音域の分厚さを丁寧に補正することができ、TREBLEは250Hzから上の帯域を幅広くブーストまたはカットすることができます。

メーカーサイトでも「Gritty Gain」と称されている通り、GainとBoostを上げていくとトレブルとプレゼンスの中間に当たる弦の鳴りや、ベースとローミッドの中間に当たる弦の唸りといった部分を増幅することができ、弦を弾く演奏の生々しさ、ギタリストの右手と左手のタッチのリアリティをより強く感じられるトーンになっていきます。


Budi-Gは旧モデルのように常時掛けっぱなしで使っても気持ちの良いペダルではありますが、ここ一番のパンプアップブーストとして踏むことでより一層演奏に華やかさを加えてくれるのではないかと思います。

お気に入りのアンプやアンプライクペダルをお持ちであればぜひとも足元に備えていただきたい、ギターサウンドを更に”ライブ”にしてくれるペダルです。

VEMURAM / Budi-G バディ・ジー ブースター

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