【動画あり】Bognerが手掛けた究極のプレキシサウンドペダル「La Grange」を弾いてみました!

Bognerのプレキシサウンドペダル「La Grange」をさっそく弾いてみました!

Ecstacy RED/BLUEやUberschallなどのBased On Amplifier Channelsシリーズとは少し出自が異なりますが、ラインハルト・ボグナーが過去に手を入れてきた改造プレキシマーシャルをノウハウをペダルに収めたようなイメージでしょうか。

筺体上部に並んだ4つのミニスイッチには「variac」「structure」といったEcstacy由来のコントロールもきっちり搭載。
名アンプチューナーであるホセ・アレドンドが手掛けた改造マーシャルの秘密とも言われていたVariacコントロールですが、La Grangeでも「variac」をOnにすると独特のコンプレッションが掛かり、ドライブの密度がひと際濃く滑らかな歪みに変化します。
「structure」は3段階の切り替えとなっており、深く歪ませた状態で中低域を引き締めたり、歪みを抑えたセッティングであえてルーズに暴れる低域を演出したりと、GAINスイッチの選択と組み合わせたサウンドの味付けに効果的。
toneの効き幅は絶妙なポイントで設定されており、極端な全閉/全開状態にセットしてもあくまで実用的なトーンに仕上がってくれます。
ch.blendツマミは実機の4インプットマーシャルのレスポンスを色鮮やかに再現する、非常にユニークなコントロールです。
boostをONにした時もサウンドへの色付けは極めて少なく、まるでSOLOスイッチが搭載されたアンプのように基のトーンはそのまま全体を持ち上げて立体感を加えられます。
boostスイッチは単体のブースターとしても機能するので、クリーントーンにセッティングしたアンプをちょっとひと押ししたい…というようなシチュエーションでも使えて便利。

expインプットにボリュームペダル(※25kポットのペダルが推奨されています)を接続することで、gainノブのコントロールをペダルで行えるという機能も搭載。
これは他のオーバードライブエフェクターではなかなか見かけないファンクションですね。

「ブラウンサウンド」をテーマとすると、高性能なノイズゲートやゲインブーストスイッチを搭載したMXR/EVH5150 Overdriveあたりが機能的にも価格帯的にもライバルとなりそうですが、La Grangeは基本的なノイズの少なさとボリュームコントロールへのツキの良さ、そして独立したブースト、とよりオーガニックかつコントローラブルな仕上がりとなっています。

大元のサウンドがしっかり芯の通った音になっているので、スイッチやツマミ類を相当に矛盾した天の邪鬼なセッティングにしない限り、まず酷い音にはならないでしょう。
深く歪ませてもコードの構成音がきちんと分かるほどのクリアさがありながら、リードプレイでは必要充分以上に頼りがいのあるサステインが得られます。
このペダルを使っても良い音にならないとしたら、ケーブルやアンプ、あるいはギター本体やプレイそのものを見直すべきかも知れません…

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