KNAGGS GUITARS ~伝統と革新~  その魅力にせまる 第2回 チェサピークシリーズ編

いつもイシバシ楽器店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。渋谷店ナッグス担当ルーク居波と申します。

今回もナッグスギターの素晴らしさをより多くのお客様に伝えていきたいと思います!第1回目ではナッグスの簡単な概要をご説明させて頂きましたがご覧頂けましたでしょうか。

KNAGGS GUITARS ~伝統と革新~  その魅力にせまる 第1回を読む

第2回では各シリーズごとにナッグスの魅力を伝えていきたいと思いますのでどうぞお付き合いくださいませ。

ナッグスの主軸となるエレキ・シリーズは“チェサピークシリーズ”と“インフルエンスシリーズ”の2タイプ、それぞれに異なったオリジナル・ブリッジを搭載しております。

このオリジナル・ブリッジこそ、ナッグス最大の特徴であり、他の追随を許さない豊かな倍音とサスティーンを生む大きな一因となっております。

Chesapeake Bridge(チェサピークブリッジ)

ジョー自身がテレキャスターブリッジプレートから発想を得てデザインしたオリジナルブリッジユニット、ハードスティール削り出しのベースプレートに6個のサドルが沈み込むようにセットされることで不必要な共振を排除しています。

写真でも分かる通り、各サドルはピックアップ側に広がるように角度がつけられてセットされています、これによりボディに加わる振動方向をより前面プレートに集め、振動がボディ全体に伝わるように工夫されています。

また、リアピックアップをプレート上にマウントすることで、従来以上のボディ振動を拾うとともにシングルピックアップギター独特の歯切れのあるエッジ感覚の獲得に成功しており、低音、高音ともに美しい鈴鳴りを実現しております。

セバーンに標準搭載されているトレモロバージョンもまたその力学を損なわぬように設計されており、プレートとアーム・プレートをヒンジ(蝶番)で連結されています。両者を密接に結合することで、弦振動をロスなくボディに伝え、優れたボディ鳴り、素早い音の立ち上がりを実現しております。

それではそんな画期的なオリジナル・ブリッジを搭載したチェサピークシリーズをご紹介致します。

Chesapeake Series(チェサピークシリーズ)

弦長25.5インチのネック、シングルピックアップ採用などフェンダーを意識したスタイル、ダブルカッタウェイでストラトキャスターをイメージさせるSevern(セヴァーン)とシングルカッタウェイでテレキャスターをイメージさせるChoptank(チョップタンク)の2種類をラインナップしております。

Severn(セヴァーン)

セバーンは、フェンダー・ストラトキャスタースタイルをベースにした主軸ソリッドモデル。

チェサピーク湾に注ぐ河川から名前を取ったセバーン、ティア1と2はスワンプ・アッシュやアルダーにカーリー・メイプル・トップを組み合わせたラミネイト・ボディで、さらにマホガニーの一種であるサペリを化粧板として配しているのが特徴(ティア3はスワンプ・アッシュもしくはアルダー単体)。ピックアップは、ティア1にはビンテージ指向にパワーを足したリンディ・フレーリンのブルース・スペシャルを、ティア2と3にはアルニコ2マグネットを用いたセイモア・ダンカンのAPS-1を採用しています。

ネックはナット幅1-5/8(約41.3mm)に設定、スケールは25-1/2インチスケールとエレクトリックギターの伝統的仕様を採用しながらも、音域は22フレットを装備させ、フレットは演奏に優れたTall-Thinを採用、指板ラディアスは滑らかな8-1/2インチ(約216mm)となっており、ヴィンテージギターと現代のエレクトリックギターのおよそ中心に位置するスペックです。

「61」と名づけられた独自のスリムなネックシェイプは、ジョー所有の61年製のフェンダーネックを参考にシェイプされたグリップ。現代に生まれたギターでありながら抵抗なく掌になじむ演奏性の高い形状に仕上げてあります。

ナッグス・ギターズの、弦振動へのこだわりが見て取れるセットネック・ジョイント。ジョイント面積を大きく取った船の先端を思わせる美しいジョイント部のカーブは、のみを使った手彫りによるもので、ハイポジションのスムーズな演奏性も高めています。

それではサウンドをチェックしてみましょう。

リアピックアップにハムバッカーを搭載したHSSレイアウトモデルもございますのでジャンルを選ばず使い頂けます。

Choptank(チョップタンク)

チョップタンクは、フェンダー・テレキャスタースタイルを彷彿させる主軸ソリッドモデルです

こちらもチェサピーク湾に注ぐ河川から名前を取っているチョップタンク、ピックアップはセヴァーンと同じく、ティア1がリンディ・フレーリンのブルース・スペシャルで、ティア2と3はセイモア・ダンカンのAPS-1。セレクターは5ウェイなので、リア&センターやセンター&フロントといったハーフトーンも活用できます。ボディは、ティア1と2がメイプル・トップを配したラミネイト構成で、ティア3が単材。テレキャスター・シェイプではあるが、トップのエルボー部やバックにコンター加工がなされており、体へのフィット感も向上しております。

セバーン同様ネックはナット幅1-5/8(約41.3mm)に設定、スケールは25-1/2インチスケール、音域は22フレットを装備させ、フレットは演奏に優れたTall-Thinを採用、指板ラディアスは滑らかな8-1/2インチ(約216mm)となっております。

「52」と名づけられた独自のスリムなネックシェイプは、52年製のフェンダーネックを参考にシェイプされたラウンド~トライアングルの中間的なグリップ。セヴァーンよりやや厚みがあり、ガッシリと握り込みやすい形状を持っており左手に吸い付くような良好な握り心地です。

セヴァーンと同じくセットネック・ジョイントを採用。シングル・カッタウェイのため接地面も大きく、それがまたセヴァーンとは異なるサウンド特性を生み出しています。

こちらもサウンドをチェックしてみましょう。

もちろんチョップタンクにもHSSレイアウトモデルがございます。

いかがでしょうか、ナッグスギターの透き通るサウンドがお分かり頂けたかと思います。上質なシングルピックアップギターをお探しの方に是非オススメさせて頂きます。もちろん音の抜け、分離感も抜群ですのでズンズン歪ませてもお使い頂けますので試してみてください!

さて、今回はChesapeake Series(チェサピークシリーズ)編と題して、ナッグスギターの代表2機種をご紹介致しました、次回はもちろんInfluence Series(インフルエンスシリーズ)をご紹介致します!

それでは次回の第3回KNAGGS GUITARS ~伝統と革新~でお会いしましょう、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

LUKE居波

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