TC Electronicのペダルシリーズに新製品9モデルが登場!
コストパフォーマンスの良さが魅力のTC Electronicスモーガスボードシリーズからニューモデル9機種が発売されました。
各モデルの特長を簡単ではありますがご紹介していきたいと思います!
チューブアンプのプリ管に使われる12AX7真空管を内蔵したチューブオーバードライブペダル。
BK Butler TUBE DRIVERのようなフォントデザインもなかなか気になるところ、Tube DriveとOut Levelの2ノブによるシンプルなコントロールとなっています。
真空管を駆動するためか、消費電力は300mAと一般的なデジタルペダルを上回りますので、ペダルボードに組み込む際はちょっと注意が必要になりそうですが、チューブアンプと同様のレスポンスを手に入れたい方は要チェックな一台です。
シンメトリカルクリッピング回路を採用したオーバードライブペダル。
いわゆるTS系ブティックペダルを向こうに見ながら作られたサウンドは、弦の鳴りまでも生々しく再現する立体感と中域の押し出しに優れたトーンに仕上がっています。
TUBE PILOTの2ノブコントロールではシンプルすぎて物足りない方、単体での歪みペダルとしても使える汎用性をお求めの方にオススメです。
「ファズとディストーションのあいまいな境界線上に立つような歪み」という位置づけのファズペダル。
キャッチコピーからはProCo RAT系統かとも思いましたが、答えはBig Muff系の低域の膨張感が強烈なブーミーなトーンでした。
本家Big Muffよろしくベースに使ってみるのも面白そうなモデルです。
今回登場した4つの歪み系の中でも明らかに異質なデザインをまとったメタルディストーションペダル・Eyemaster Metal Distortion。
「EQは甘え」と言い切るその姿勢からはDODの極悪迷機・DEATHMETAL DISTORTIONのような狂気すら感じます。
ツマミをいじる間も惜しんで刻みまくれるか否か、シュレッドプレイヤーの試金石的な一台となりそうですね。
「EQは弱さの証、だがゲートは掛ける。」という知的なメタラー必携のノイズゲート。
鉄のカーテンというまた色々物騒なネーミングやビデオでのデモも含めて、上記Eyemaster Metal Distortionとの組み合わせを前提に設計されたのでしょう。
パームミュート時のキレやグリッチサウンドの演出など、単なるユーティリティツールを超えたノイズゲートをお求めの方にはぴったりの一台です。
海外では特に人気の高いトレモロペダル。
三角波と四角波の2つのトレモロ波形を連続可変的に調整できるLFOツマミを搭載しており、機能的にはさながらBOSSのロングセラートレモロペダル・TR-2のようですが、フルアナログにしては消費電力100mAと大食いになっているあたり、エフェクト使用時のボリュームドロップへの対策や工夫がなされているのかもしれませんね。
BOSSのレアモノペダルとして有名なSG-1 SlowGearを再現したようなオートスウェルペダル。
ボリュームペダルによるコントロールやリバースディレイとはまた違う独特なテイストを持った音量カーヴは、ハマる人にはたまらない所かと思います。
茶色味の強い赤系塗装にDRY、Octave1、Octave2の3ノブ構成…とBOSS OC-2を幻視してしまいそうなオクターバー。
ドライシグナルを完全にカットしてシンセサウンドに使ったり、敢えて和音を入力して不規則に音程が暴れるノイズを作ってみたりと、昔懐かしい「飛び道具」としてのオクターバーは一周回って新しい存在感を放つかも知れません。
薄紫のボディカラーに4つの押し込み式プリセットスイッチ、とBOSS DC-2としか思えない意匠をまとった3Dコーラスペダル。
ステレオ出力こそないものの、モードボタンの同時押しにより新たなサウンドを生み出す、という裏技も搭載しており「ボタンを押せばなんかイイ感じに掛かるコーラス」として持っておくには充分な一台です。
12AX7プリチューブを内蔵したオーバードライブや往年のBOSS製レアペダルを彷彿とさせるモデルもあり、お手ごろなプライスも相まって、2台3台と思わずまとめて手に入れたくなってしまいますね。
今回の9機種追加で実に20モデルを超えるラインナップとなったTC Electronicスモーガスボードシリーズ。
色々弾いてみたいエフェクタービギナーからオリジナルを知るペダルマニアまで、何かとモノ要りになりがちな年末年始の懐にも優しいお値段T.C.Electronicのペダルたちをぜひ一度お試し頂ければと思います!