【2023年最新版】ギターエフェクター 初心者の方に おすすめの マルチエフェクター 10選!

※2023年加筆修正済み

マルチエフェクターが欲しい!でもたくさんあってどれを選べば良いかわからない・・・

エレキギターを始めたばかりで右も左もわからないけど、「あの曲が弾きたい!」「あのギタリストのような音を出したい!」

コンパクトとマルチ、どちらを選べば良いの?

そもそもエフェクターとは?

そんなお悩みや疑問をお持ちの方に

創業1938年のイシバシ楽器から

練習がもっと楽しくなる!おすすめのマルチエフェクターをご紹介!

目次

 

1.マルチエフェクターとは/エフェクトの種類

◆そもそもエフェクターって何?

ギターに様々な効果をかけるもの、それが「エフェクター」です。「ペダル」と呼ばれる事もあります。
プロアマ問わず、ミュージシャンの音作りに欠かせない存在です。

それではこちらの演奏をお聞きください。

いかにもロックらしいザクザクなサウンドです。

これを「歪み」といいます。信号の過大入力によって引き起こされる効果なのですが、これを意図的に行うものが歪み系エフェクターとなります。

エフェクターはその効果によって種類がわかれます。

◆エフェクトの種類

・歪み系(音を歪ませる)
オーバードライブ
ディストーション
ファズ

・空間系(残響やエコーなど)
ディレイ
リバーブ
ルーパー

・モジュレーション系(音を揺らす)
コーラス
フェイザー
フランジャー
トレモロ/ビブラート

・補正・ハーモニー系(音程を変化させる)
ピッチシフター
オクターバー
ワーミー

・フィルター系(周波数帯域を調節する)
イコライザー
ワウ/オートワウ
エンベロープフィルター

・ダイナミクス系(音の強弱を調節する)
コンプレッサー
リミッター
ブースター
ボリュームペダル

・アンプ系(アンプ/スピーカーのシミュレートなど)
プリアンプ
アンプシミュレーター
バッファーアンプ

上記は一例でまだまだ種類があります。もちろん一度に覚える必要はありません。

好きなアーティストの楽曲をコピーしている時に、「この音はどうやって出してるんだろう?」と思ったら調べてみて下さい。
シンプルにググるのも良いですし、バンドスコアにセッティングや解説が載っていたり、音楽雑誌でのインタビューや特集などもありますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

 

2.コンパクトとマルチの違いを比較

上記で分類したエフェクト効果を単体で搭載しているものが「コンパクトエフェクター」です。

例えば、歪み系コンパクトエフェクターの代表格、「BOSS/BD-2」の場合はマイルドな歪み1本で勝負しております。ハイゲイン系の音やディレイなどはかけられません。
もっとザクザクに歪ませたければ「ディストーション」や「ファズ」、残響を効かせるなら「ディレイ」「リバーブ」などをあわせて使用していきます。

そうしてコンパクトエフェクターを多数接続してエフェクターボードにセッティングしたものがこちらです。

レコーディングやライブでも良く見る光景ですよね。

 

これに対し、「マルチエフェクター」複数のエフェクト効果を1台に収めているものを指します。
英語では「Stomp Box」や「effects unit」などと呼ばれています。(海外で「multi effector」と言っても和製英語なのでおそらく通じません。)

上記で分類した多数のエフェクト効果がほとんど全てまるっと1台に入っているのです。

※機種によって内蔵エフェクト/アンプの種類や数は違います。

 

それぞれの良さがあるマルチとコンパクト、次はマルチエフェクターのメリット/デメリットを軸にコンパクトエフェクターと比較していきます!

 

3.マルチエフェクターのメリット/デメリット

ここでは主にコンパクトエフェクターと比較して、マルチエフェクターのメリット/デメリットを紹介します。

◆マルチエフェクターのメリット

・1台で何役もこなせる&何台も接続する手間がいらない!

歪み系と空間系など、複数のエフェクトを組み合わせたい時はコンパクトエフェクターのようにケーブルで接続せず、画面上で操作が完結するのでとても便利です。
また、エフェクト別にたくさん揃えるにはお金もかかりますがマルチだと1台で何役もこなせます。接続用のパッチケーブルをたくさん用意する必要もありません。ギター本体とマルチエフェクターを接続するだけ!

(たくさん集めるのも楽しいので、そちらの方が好き!という方にはコンパクトをおすすめします)

・ライン接続/ヘッドフォンで練習ができる!

ほとんどのマルチエフェクターにはヘッドフォンアウトやアンプシミュレーターが搭載されているので、アンプを使用せずともヘッドフォンでの練習が可能です。
製品によってはオーディオインターフェース機能も搭載しているので、パソコンに接続して楽曲制作ソフトでのレコーディングも手軽にできます。
エレキギターから生音だけ鳴っている状態でヘッドフォンからの出音は激歪み、なんてことが可能です。集合住宅など昨今の住宅事情にもマッチングしていますね。

・プリセットで手軽にアーティストサウンドを楽しめる!憧れのあの機材も!?

マルチエフェクターには最初からプリセット(作成済みの音色)が入っており、細かいセッティングをせずに即戦力の音色を手に入れることができます。音作りの参考にもなるのでそういった意味でも有効活用できると思います。

たくさん集めると場所もお金もかかるアンプスピーカーなども、マルチエフェクターなら画面上に呼び出すだけで様々な種類の音を出すことが可能です。

また、ギターレジェンドが使用した音色をモチーフにしたものや、伝説的なアンプなど、ギタリスト憧れのセッティングが多数シミュレート/搭載されています(大人の事情で名称が少し変えてある場合が多いです笑)

 

こちらの画像はBOSS/GT-1の音色ライブラリーサイトなのですが、ちらっと見ただけでも名だたるアーティストのプリセットが盛りだくさんです。これが無料で手に入るなんて・・・!

プリセットはメーカーや機種によりさまざまに用意されていて、商品の公式ホームページなどで一覧がチェックできます。

 

マルチエフェクターのデメリット

・コンパクトエフェクターと比べて大きい

コンパクトエフェクターが横幅10㎝未満で400g前後なのに対し、マルチエフェクターは代表的なもので横幅40㎝前後、重量は小さいもので1㎏前後、大きいものは5㎏前後あります。

マルチエフェクターは上記のような大きいサイズが主流ではありますが、最近ではコンパクトサイズの製品や、MOOER/PE100(230g)のような超軽量モデルも出ています。
また、コンパクトエフェクターは数種類集めてボードにセッティングすると総重量が重くなりますが、マルチだと1台で済むので場合によってはマルチの方が楽と言えます。

 

・コンパクトに比べて操作が複雑

接続してつまみを回すというシンプルな動作でとりあえず音が出るコンパクトタイプに比べると、多少複雑な部分があります。
多数のエフェクトを搭載しているため「希望のエフェクトを呼び出す」作業はプラスされますが、複数エフェクトを操作できるというメリットの裏返しとも言えます。
エフェクトのかかり具合や音量、接続の順番など編集する項目が多くなればそのぶん操作も増えます。

・新製品が登場する

コンパクトエフェクターには、すでに廃盤していながらも価値の高い「ヴィンテージエフェクター」が存在しますが、マルチエフェクターにおいての古い機種はシンプルに価値が下がります。家電と同じです。

新製品が登場するスパンはメーカーや機種によりさまざまですが、近年の傾向としては2~4年くらいといったところでしょうか。
機種によっては新しい音色をダウンロードしたり、無償バージョンアップできるようなサービスもありますので、気に入ったモデルを長くご愛用されている方も多いです。(ちなみにイシバシ楽器では新機種への「買い替え」を応援しているので旧機種や下位機種でも高額買い取りを実施しています。

 

メリット/デメリットをお伝えしたうえで、なぜ初心者の方にマルチエフェクターをおすすめするのかというと、やはり
「多くのエフェクトが1台に入っていて便利・コスパも良い」という理由です。

一昔前まではデジタルゆえの出音から「マルチは初心者」というイメージもありましたが、近年では高音質、高品位なマルチエフェクターが多数登場しており、プロの現場でも活躍しています。
初心者だけではなく中級・上級者にも浸透する存在となりました。

「エフェクターとは何ぞや?」という初心者の方はひとまずマルチエフェクターを買ってみてから気になるエフェクトのコンパクトタイプを検討するというのもおすすめです。

 

4.マルチエフェクターの接続方法

マルチエフェクターをアンプに接続する際は、まずギターからマルチエフェクターのInput端子へ、そしてマルチエフェクターのOutput端子からアンプのInput端子またはReturn端子へ接続します。

おすすめとしてはアンプのReturn端子への接続です。
マルチエフェクターにはプリアンプが搭載されているので、わざわざもう一度アンプ側のプリアンプに通す必要はありません。

アンプのプリアンプを通さないReturn端子に接続することで、エフェクター側で作成したサウンドをできるだけ忠実に再現します。
(アンプのスピーカーシミュレーションをオフにし、アンプのスピーカーを使って音を作る事が重要です。)

Input、Returnどちらも搭載されているアンプをお持ちであれば、どちらに接続した音が好みか聞き比べてみて下さいね!

 

ヘッドフォンにつなぐ時はヘッドフォンアウト端子から接続します。上記のメリットでも述べましたように、アンプを通さずヘッドフォンから直接エフェクトやアンプシミュレーターをかけた音を聞くことができとても便利です。

インターフェース機能が搭載されている場合はUSBケーブルなどで接続します。

 

5.初心者向け マルチエフェクター おすすめ10選!

初心者の方に人気の価格帯は2万円~5万円くらいです。
今回はその中でおすすめのマルチエフェクターをご紹介します!

※販売価格は変動する場合がございますので予めご了承ください。

※2023年加筆修正済み

1.NUX / MG-30

人気ギタリストのyoutube動画などで紹介され、近年爆発的ヒットとなったニューエックス MG-300の上位機種がこちらのMG-30
こちらも発売と同時に大ヒット、人気商品となりました!
MG-300では50くらいだった音色数も、MG-30では200以上と圧倒的に増え、エフェクト、アンプモデリングの種類なども強化されています。
また、32-bitの高音質、センドリターン端子搭載など、同価格帯の商品と比べて群を抜いての高スペック!
それでいて、初心者にも使いやすい大型カラーディスプレイやシンプルな操作子、フットペダル搭載などが嬉しい!
機能、操作、音質、価格、耐久性など全方位にバランスの取れたマルチエフェクターです。
おまけで入っているSNAKEゲームも遊び心があって良いです^^
2.BOSS / GT-1

大人気!!自宅練習から本番ステージまで常に一緒の頼りになるパートナー。

BOSS フラッグシップ・モデルのハイクオリティなサウンドを、 軽くてコンパクトなボディに凝縮したマルチ・エフェクターです。
進化し続ける COSM 技術により磨き上げられたエフェクトとアンプでプロフェッショナル・レベルの サウンド・クオリティを実現。
さらに BOSS TONE CENTRAL から世界のトップ・ギタリスト達が作成したバラエティ豊かな即戦力パッチを ダウンロードし、簡単に選んで使うことができます。
3.Mooer / Prime P1 Black ¥ 24,750 (税込)

「マルチエフェクターですよね?」と思わず二度見してしまうおしゃれでコンパクトな筐体。ポケットサイズに多彩なエフェクトやアンプモデルを収録した小さなマルチエフェクターです。重さもわずか100g!カラー展開も豊富です。

Android/iOSデバイスで使用できる無料アプリからエフェクトをコントロール。ペアリングするだけで4つのプリセットをロードすることができ、各種エフェクトの設定だけでなく、メトロノーム、チューナー、ドラムマシン、ルーパーなどのツールを使うこともできます。

ギター・ベースの両方に対応した超小型、新世代のマルチエフェクターです。

4.NUX / MG-300

MG-30の弟分!多彩な機能とリアルなサウンドをコンパクトなサイズに収めたマルチエフェクターです。こちらも同価格帯では群を抜いての高コスパ商品!(この価格帯でこの高スペックは敵なしと言っても良いかもしれません)

MG-30よりは少ないものの、プリエフェクト13種,アンプモデリング25種,ポストエフェクト23種と基本的な音作りは十分すぎるくらいカバーしています。

32bitの高音質、USBオーディオインターフェイス機能やリアンプ機能、フットペダルを搭載など、初心者で購入して中級上級者になっても使える高音質&高機能が魅力的!

 

 

5.ZOOM / G2X FOUR ¥28,000 (税込)

ピッキングの強弱に応じて3つのIRを動的にブレンド/新開発の「マルチレイヤ―IR」テクノロジーを搭載!!
ペダル付きで高機能なマルチエフェクター。

新開発のマルチレイヤーIRを採用した22種類のアンプモデルと、有名ブティックペダルのモデリングを含む79種類のギターエフェクトを標準搭載し、
さらにiOS/Android用アプリ「Handy Guitar Lab for G2 FOUR」からオンライン配信中の50種類以上のエフェクトを追加可能。
ルーパー機能、 リ ズムマシン機能、チューナー機能、ヘッドフォン端子、音楽プレイヤーを入力できるAUX IN端子を備え、
普段の練習からライブステージまであらゆるシーンに対応します。

 

6.ZOOM / G5n ¥30,000 (税込)

リアルなチューブアンプモデリングと、ギターのサウンドメイクで必要なエフェクターを全て搭載しつつ、簡単操作でエディット出来るのが魅力!

電気回路からトーン特性まで解析した、忠実なトーンクオリティのアンプモデリング。プロのレコーディングスタジオレベルのサウンド創りが出来ます。
エフェクターは、定番ストンプボックスから貴重なビンテージまで計68タイプの多彩なギターエフェクトを収録。最大9エフェクトを同時使用可能です。
トップギタリストが作成した100のプリセットパッチも搭載。
リズムパターン&80秒ルーパー機能もあり、いつでも手軽にセッションやトレーニングに活用できます。
真空管ブースターをエミュレートしたアウトプットブースター搭載。瞬時にソロサウンドに最大12dbまでのゲインアップと真空管サウンドの音色調整が可能。
PCにUSBケーブルで接続し、オーディオインターフェースとしても使用可能です。

7.ZOOM / G1X FOUR

えっ・・・1万円台前半でペダル付き?!

そうです。信頼のZOOMブランドで驚きのお手頃価格を実現!上位機種も人気ですが、こちらは初心者の方におすすめ!

軽量コンパクトサイズながら、70種類以上のアンプ/エフェクトモデルを内蔵し、最大5個を自由な接続順で同時に使用可能です。リズム/ルーパー機能も搭載で自宅練習が充実する事間違いなし!電池駆動も可能です。

8.VALETON / GP-200LT

直感的に使えるハイパフォーマンスなマルチエフェクター

前モデルGP-100のコンセプトと同様、Hotoneが誇る優れたモデリングテクノロジーを引き継ぎながら、現代のプレイヤーの要望に応えるため多彩にアップデートされています。
強力なエフェクトプロセッシングの DSP プラットフォームを採用し、充実した機能を気軽に楽しめる一台です。

頑丈なアルミボディには見やすい 4.3 インチカラー液晶を搭載し、140 のモデリングアンプとキャビネット、100 のエフェクター、20 のユーザー IR スロットを内蔵しました。
エフェクトモジュールは 11 種類まで同時に使用可能で、アンプやエフェクターの接続順も自由自在、MIDI のフル機能もサポートしています。
また、6in/4out のオーディオインターフェイスとしても使うことができ、Windows、Mac、iOS、Android OS に対応しています。
さらにリアンプやループバック 機能、180秒までのルーパーや 100種のドラムパターンを内蔵し、ソロプレイヤーや自宅録音・練習にも最適です。

 

9.BOSS / Pocket GT ¥26,400 (税込) 

マルチエフェクターという分類ではなく、練習用ツールとして人気の商品ですが、エフェクトを108種類と豊富に搭載しています。
その名の通り、ポケットに入ってしまうほどのコンパクトさなので、場所を取らず自宅練習の心強い味方に!

初心者の方は各エフェクトがどういったものか試してみるのも良いですね。

10.BOSS / GX-100  ¥ 69,850-(税込)

価格は少し上がりますが、2022年に新登場した、1台持っていれば末永く使えるモデル!!歴代BOSSエフェクターの良いとこ取りと言っても過言ではない高コスパ仕様。

BOSS フラッグシップの「GT-1000」よりもサイズはコンパクトながら、サウンドクオリティや搭載機能は勝るとも劣らないハイスペックな仕上がり。

カラータッチパネル仕様で直感的にエフェクトチェーンを操る事が出来、自由自在に幅広いサウンドメイクを行えるので、今まで届かなかった細かい部分にまでこだわる事ができます。

別売りのBT-DUAL装着により、スマホで簡単にEDIT可能。またBT AUDIOの受信機としてスマホからのオーディオファイル再生が出来る等、現代の音楽シーンで想定されるさまざまな状況にも柔軟に対応出来るスペックを備えているのもポイント。

この価格で10万円クラスのハイエンドエフェクターと充分張り合えるポテンシャルを備えている、「さすがBOSS」と思わず唸ってしまうほどのサウンドを体感できる革新的なエフェクターです。

※BOSS/GX-100特集ブログはこちら

 

ところでDSPって何?
各商品の仕様でよく見かける「DSP」 とは「Digital Signal Processor」の略で、デジタル演算処理装置でCPUの一種というとなんだか難しそうなのですが、ざっくり言うとマルチエフェクターの心臓部みたいなものです。マルチエフェクターやDAW界隈ではよく聞くワードですのでDSPの事がわかるようになればもう中級・上級者と言って過言ではありません。商品選びの大きな判断材料にもなるでしょう!興味がある方は是非詳しく調べてみてくださいね!

 

いかがでしたか?今回ご紹介したマルチエフェクターはどれも使いやすくて本当におすすめです!ご予算ややりたいことに合わせてご検討下さい。

実際に音出ししてみたい!もっと詳しく教えて!という方はぜひ全国のイシバシ楽器店舗にご来店ください!

また、メールでのお問い合わせもお受けしております。(商品ページにある「商品の問合せ」ボタンからどうぞ!)

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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