イシバシ楽器オンラインショップ副店長のスターキー星でございます。
エリック・クラプトンの2016年来日公演も瞬く間に昨日で全日程が終了。未だ興奮さめやらぬファンの方も多いのではないでしょうか…。

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2011年にスティーブ・ウィンウッドと来日した際には、札幌、横浜、大阪、福岡、広島、金沢、名古屋、武道館と13days公演(素晴らしかった!)だったのが、前回2014年の来日ツアーでは、武道館、横浜、名古屋、大阪と7daysの日程に縮小。2016年は武道館公演のみの「ジャスト・ファイブナイツ」なスケジュールでのライブでした。

既に大規模なワールドツアー引退は発表していますし、さすがに71歳という高齢の影響もあるのでしょうか。毎度のことではありますが(笑)、「もしかしたら、日本で見れるのはこれが最後かも…」、そんな一抹の不安を抱えながら、会場へと足を運びました。

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私自身、ヴェテランのファンの方には到底及びませんが、ECのライブは、十代の頃から毎回通っております。開演時間ピッタリにコンサートが始まるのは今回が初体験で、体調のことなど色々と野暮な詮索をしてしまうのがファン心理ではありますが、しかし、そこはさすが御大。

円熟の極みとでもいうところか、おもむろにステージに登場するなり、最初のたった一音で武道館の空気の流れ方はガラっと変わり、全オーディエンスを瞬時に魅了してしまいました。決して派手にキレまくっている演奏ではないものの、抜群の安定感で、身体の隅々まで沁み渡ってくるクラプトン節。二時間弱と短い時間ではありましたが、無心でただただ存分に堪能させてもらいました。

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さて、せっかくの機会ですので、皆さん気になっているであろうエリック・クラプトン使用機材について、バックステージの様子をご紹介しましょう。

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ECのギターテクを務めているDan Dearnley氏が抱えているのは、フェンダーカスタムショップのシニアマスタービルダーである名匠トッド・クラウスが手掛けたおなじみのエリック・クラプトンモデル。遠目で見るとブラッキーのように見えますが、よく見るとわずかに青みがかった濃紺のメルセデスブルー・フィニッシュであるのが分かります。

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サブにはまた少し違った色味のダークグレー系の個体(2011年のECグレーより暗い)が用意されていました。

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メインアンプはフェンダー・バンドマスターのリイシューで、アンサンブルでの音抜けを良くして、ピッキングの表現力が出しやすいように少しトレブルを上げているのが確認できます。

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足元にはダンロップのクライベイビーワウと、レズリースピーカーのフットスイッチ。このシンプルなセッティングは毎度おなじみですね。

Clopton座席&ECVibro-Champ

ドラムセットの近くに備え付けられたFender ECヴァイブロチャンプはスライドプレイ用の出力と思われます。(ECアンプシリーズは生産完了となっており、本日時点ではECトレモラックスのみメーカー在庫が僅かに残っているようです。)

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今回はアコースティックセットの時間も長めだった印象ですが、マーティンのOOO-28ECの他、

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初日のサプライズゲストとして登場したエド・シーラン・シグネイチャーモデルMartin Ed Sheeran X Signatureをベースにカスタムオーダーされたこちらのギターも注目を浴びていました。フレイムコアサイドバック・レースセンサーピックアップ搭載で特別制作されたモデルです。

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また、国内未入荷モデルではありますが、グレッチG6112TCB-JR(Center Block Jr.)を演奏する珍しいシーンも拝めました。良い感じにブイブイ言わせていましたね。

Vintag ES-335

同様にスタンバイされていた、ギブソン1960年製ドットマークのES-335でのプレイも是非聴いてみたかったですが、次回にお預けでしたね。。

 

以上、駆け足ではございましたが、Back Stageの雰囲気を少しでも体感していただけたなら何よりでございます。

私も座席はアリーナ後方で、ギターの種類とか全く見分けがつかないくらいの場所でしたので(笑)、こういった写真を眺めながら今一度想い出に浸っている次第でございます。また数年後に武道館でミスタースローハンドの演奏を体験できる日がやってくることを心より祈っております。

石橋楽器が送るクラプトン好きのための楽器選びマニュアルとして、Eric Claptonの機材遍歴、関連アイテムのご紹介ページも特集がございますので、是非そちらもチェックしてみてくださいね!

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