【2023最新版! 】エピフォン レスポール 徹底解説!【Epiphone LesPaul】

■目次
■エピフォンブランドについて
単なるギブソンの廉価版ではありません!歴史と開発の物語
■エピフォンレスポールの種類
初心者向き
Les Paul Junior
中級者向き
Les Paul Classic、Les Paul Custom
一番人気!レスポールスタンダード
Standard 50s/60s
■レスポールスタンダード50s/60sの違い
各スペックをクローズアップ!
■本家ギブソンとの比較
ボディだけを見てわかりますか?
■おすすめレスポール
エレキ担当者のおすすめ!!

エピフォンブランドについて

皆様ご存知のレスポールギターですが、こちらはギブソン社の商標なので、現在「レスポール」と名乗ることができるのは、「Gibson」とGibson傘下の「Epiphone」だけ!
他社から出ているものは 「レスポールタイプ」という表記になっています。

そんな経緯もあり、ギブソンのセカンドブランドというイメージが強いエピフォンですが、実は2023年に150周年を迎える、歴史あるブランドです。
元々は独立したメーカーであり、テナーバンジョーなど多数のオリジナルモデルや、今では当たり前に使用している数々のシステムなど大発明を生み出しています。

以下をクリックで、簡単にエピフォンのこれまでの歩みをご紹介します!

クリックしてEpiphoneの歴史を見る

 1873年、トルコ/スミュルナ地方にある、ギリシャ出身のスタトポウロ家が経営する小さなリペア工房では、バイオリンやマンドリン、ブズーキなどを製作していました。
やがて一家はアメリカに渡り、ニューヨークで工房を開きます。

正式に「エピフォン」という社名になったのは1928年のこと。
名ルシアーであった父の事業を継いだ息子のエパミノンダスが成功し、彼の愛称である「「Epi(エピ)」」とギリシャ語で音を意味する「phone(フォン)」を合わせた
「Epiphone」という社名が誕生します。

この頃からエピフォンはギターの製作をスタートし、数々の大きな発明をします。
今や当たり前のようにギター本体に搭載されている「トーンコントロール」、ネック調整を可能にした「トラスロッド」、ワウペダル、電子チューナー、ボリューム・ペダルや、ダブルネックの弦楽器など実はすべてエピフォンが発明したものです。
そしてこれらの革新的なシステムの開発により多大なる成功を収めます。

絶頂期であった1920年から30年代まで、「Epiphone」最大のライバルは「Gibson」でした。
しかし1940年代、Epiの病死や第二次世界大戦勃発による世界的な資材不足で状況が一変。
両者のライバル関係に終止符が打たれるのです。

その背景にはかつて、NYのエピフォン工場で深夜にソリッドギターの試作品開発に取り組んでいた Les Paul(レス・ポール)氏の存在が欠かせません。
1950年代、フェンダーがテレキャスターの登場とともに存在感を示しだすと、Gibson社・社長のTed McCarty(テッド・マッカーティ)はレスをソリッドボディ・エレクトリック・ギターにおける初のエンドーサーに抜擢します。
レスはマッカーティに、低迷の一途をたどっていたエピフォンに手を差し伸べるよう提案しました。

そして1957年、エピフォンはギブソンに買収されます。

しかしながらエピフォンは、ギブソンの影に隠れている訳ではありませんでした。
1960年代、ビートルズのベーシスト Paul McCartney が当時発売したての「Epiphone Casino」を手にします。
これは彼が初めて使用したアメリカ製のギターであり、現在でも愛用されています。
John LennonとGeorge Harrisonもすぐさまポールに続いてカジノを入手しました。”Help”から”Abbey road”までの全てのアルバムでカジノの音が収められています。

この他にも多くのミュージシャンに愛用され、現在でも数々のアルバムでそのサウンドを聞くことができます。(Gary Clark, Jr., My Chemical Romance, Joe Bonamassa, Nirvana, Johnny Winter, Zakk Wylde,Slash, Paul Simon, Radiohead,Lenny Kravitz,Paul Wellerなど)

2023年には150周年を迎える「Epiphone」。
今も変わらず、Epi Stathopoulo(エピ・スタトポウロ)のパイオニアスピリットが受け継がれています。

簡単なご紹介ですが、ドラマのようなエピソードが盛り沢山で、アメリカの音楽史と共に成長してきた、評価の高いブランドという事がわかります。
このような物語を経て、「エピフォン」ブランドは現在楽器店の店頭に並んでいるというわけですね。
独立したブランドとして革新的に歩みを進めてきたエピフォンが、単なるギブソンのセカンドブランドではない、という事もお分かりいただけたのではないかと思います。

 

エピフォンレスポールの種類

初心者向き

Les Paul Junior

新しいレスポール・ジュニアは、ギブソンからインスパイアされた伝統的な1950sスタイルのレスポール・ジュニアです。
マホガニーのボディ、インディアンラウレル指板にP-90 Pro ドッグイヤーを採用した王道のルックスを手頃な価格で実現しました。
大きな特徴としては、よりギブソンに近づけたヘッド・ストックや、エレクトロニックとフィニッシュのアップ・グレードが挙げられます。

ファースト・ギターにオススメの価格帯ですので、ギブソン直系エピフォンでギターデビューしてみてはいかがでしょうか。

■Les Paul Junior 商品ページ

中級者向き


Les Paul Classic

 

モダンコレクションのひとつであるレスポールクラシック。
ギブソンからインスパイアされた伝統的なスタイルを踏襲しています。
オープンコイル(ゼブラ)のアルニコクラシックプロ・ハムバッカーを搭載した、50年代後半の王道スタイル。
さらにCTSエレクトロニック、コイルスプリット&フェイズスイッチを採用し機能面も充実!

※サテン塗装(ツヤ消し)で仕上げられたLes Paul Classic Wornシリーズも人気です!

■Les Paul Classic 商品ページ

Les Paul Custom

ギブソンからインスパイアされた伝統的なカスタム・スタイル。
大きな特徴としては、よりギブソンに近づけたヘッド・ストック(カラマズーヘッドストック)や、エレクトロニックとフィニッシュのアップ・グレードが挙げられます。
マホガニーのボディ、エボニー指板、ゴールドハードウェア、という王道のルックスを手頃な価格で実現しました。
サウンド、ルックスにおいても刷新された新しいレスポールカスタムです。

■Les Paul Custom 商品ページ

 

一番人気!

Les Paul Standard 50s

不朽のクラシックモデル!
“Inspired by Gibson”コレクションを代表する1本であり、1950年代製レスポールのフィーリングとトーンが見事なまでに再現されています。
グロス仕上げのマホガニー・ボディにメイプルトップの材構成、ロング・ネック・テノン仕様でジョイントされた50sシェイプ・マホガニー・ネック、クラシカルなディッシュ・インレイが施されたインディアン・ローレル指板、新開発のヴィンテージ・デラックス・チューナー、定評のあるエピフォンProBuckerハムバッカー、ダイヤル・ポインタ付きのゴールド・トップハット・ノブなど、充実の仕様群を誇ります。
ヘッドストックも、より本家ギブソンに近いデザインとなりました!

■Les Paul Standard 50s 商品ページ

Les Paul Standard 60s

ヴィンテージトーンを生むプロバッカーPU搭載!
“Inspired by Gibson”コレクションからリリースされたレスポールスタンダード60sは、伝統的な1960スタイルを踏襲しています。
メイプルトップ/マホガニーバックボディという王道の材構成、アルニコクラシックプロ・ハムバッカー、Vol/ToneにCTSポットを採用し、見た目も機能面も申し分ないスペックとなっております!
ヘッドストックも、より本家ギブソンに近いデザインとなりました!

■Les Paul Standard 60s 商品ページ

 

レスポールスタンダード50s/60sの違い

■Neck

大きな違いとして上げられるのがネックの形状です。

50s:「50s Rounded Medium C」
50年代の黄金期をもとにしたラウンデッド形状のネックグリップ

60s:「SlimTaper 60s C」
60年代初頭のスリムで握りやすい形状のネックグリップ

50sは「割と丸め」、60sが「少しフラットめ」とお考えいただくとよいかと思います。

■Tuning Machines

ヘッドを見て頂くと一目瞭然ですね。

50s:Vintage Deluxeペグ

60s:Grover製ロトマチックペグ

また、共通スペックとして最近大きく変更されたのが、Kalamazoo Head Stock(カラマズー・ヘッドストック)です。
上部の両端が削られていない点や、少し大きめの形状が特徴で、ギブソンレスポールのヘッドにより近くなりました。

本家ギブソンとの比較

こちらの2枚のレスポール画像、どちらがエピフォンレスポールかわかりますか?
一方がGibsonで、もう一方はEpiphoneです。
いずれも「Les Paul Standard 50s Heritage Cherry Sunburst」という商品名です。

 

正解はこちら!

左:Epiphone 右:Gibson

パッと見てわかった方はギター上級者!

イシバシのベテランギタースタッフによると「木目の上品さがGibsonならでは!」とのことでした。エピフォンについても「はっきりとした木目で良い個体です!」という事でした。

見た目の高級感もさることながら、GibsonとEpiphoneのレスポールスタンダードを語るときに忘れてはいけないのが「ウェイトリリーフ」です。

ウェイトリリーフ(重量軽減処理)とはボディを軽くするための肉抜きのことで、その有無は外観からはわかりません。

現行のGibsonレスポールスタンダードは「ノンウェイトリリーフ」=肉抜き無しの仕様となっていて、重厚感のあるサウンドが特徴。
Epiphoneのレスポールスタンダードも、ギブソン同様にノンウェイトリリーフ仕様となっています。

ウェイトリリーフの有無については「あるから良い」「無い方が良い」とひとくちに言えないのですが、ウェイトリリーフありだとローミッド(特にロー)がすっきりすると言われています。
低音がどっしりと鳴って欲しい!というギタリストにギブソンやエピフォンのレスポールスタンダードの「ノンウェイトリリーフ」仕様はおすすめです!!

何より上の2つのレスポール、価格差が22万円もあるのです!「え!そんなに!?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そう考えると一見して安っぽさを感じない、本家ギブソンにサイズ感・重量感ともに引けをとらないエピフォンのコスパがいかに高いかわかります。

アンプを通して歪ませると、定評のあるエピフォンProBuckerがレスポールならではの渋いサウンドを聞かせます。

おすすめレスポール

Epiphone  Inspired by Gibson の人気商品、おすすめのレスポールギターをご紹介!
エピフォンでは無期限のメーカー保証(ユーザー登録したご本人様に限り、メーカー規定の故障に対して)を提供しているため、新品でのご購入がおすすめです!

■Adam Jones Les Paul Custom

Art Collection: Julie Heffernan’s “Study For Self-Portrait with Rose Skirt and a Mouse”

¥161,700 (税込)

アダム・ジョーンズ・レスポール・カスタム・アート・コレクションからの第三弾では、ジュリー・ヘファーナンの「Study For Self Portrait with Rose Skirt and a Mouse」がボディバックに描かれています。

仕様面においても、ギタリスト達が最高の音楽作品を生み出せるよう抜かりない仕上がりとなっています。

《主な特徴》
・マホガニー・ボディにメイプル材が貼られ、ネックデザインは アダム・ジョーンズ・カスタム・プロファイルを採用
・3ピース・メイプル・ネック、エボニー指板
・ネック側:上下逆さにマウントされたEpiphone ProBucker Customハムバッカー
・ブリッジ側:Seymour Duncan Distortion
・ボディバックにアーティスト名と作品名を記したコントロール・プレートをマウント
・アダムが愛用するオリジナル1979 Gibson Customシルバーバーストへのオマージュとしてアンティーク・シルバーバーストで仕上げられています
・Protectorハードシェルケース付属

>>Adam Jones Les Paul Custom Art Collection 第3弾モデル


■Les Paul Standard 50s Vintage Sunburst

¥ 79,800 (税込)

上記でもご紹介した定番レスポールの人気カラー「Vintage Sunburst」、ギブソンからインスパイアされた伝統的な1950年代のスタイルを踏襲しています。

メイプルトップ/マホガニーバックボディ、Vintage Deluxeペグ、アルニコクラシックプロ・ハムバッカー、Vol/ToneにCTSポットを採用し、見た目も機能面も申し分ないスペックとなっております!
ヘッドストックも、より本家ギブソンに近いデザインとなりました!

>>Les Paul Standard 50s Vintage Sunburst 商品ページ

■Les Paul Standard 60s Iced Tea

¥ 79,800 (税込)

上記でもご紹介した定番レスポールの人気カラー「Iced Tea」、ギブソンからインスパイアされた伝統的な1960スタイルを踏襲しています。

メイプルトップ/マホガニーバックボディ、アルニコクラシックプロ・ハムバッカー、Vol/ToneにCTSポットを採用し、見た目も機能面も申し分ないスペックとなっております!
ヘッドストックも、より本家ギブソンに近いデザインとなりました!

>>Les Paul Standard 60s Iced Tea 商品ページ

 

■Les Paul Custom Ebony

¥ 108,800 (税込)

 

アニメ「ぼっち・ざ・ろっく」でも主人公がGibson レスポールカスタムを使用しており、エピフォンでも人気が高まっているのがこちらのモデル!
ギブソンは50万円台と気軽に手が出ない価格ですが、エピフォンだと10万円以下で手に入る!という事で売り切れ続出しています。

ギブソンからインスパイアされた伝統的なカスタム・スタイルが特徴です。
大きな特徴としては、よりギブソンに近づけたヘッド・ストックや、エレクトロニックとフィニッシュのアップ・グレードが挙げられます。
マホガニーのボディ、エボニー指板、ゴールドハードウェア、という王道のルックスを手頃な価格で実現しました。色違いのホワイトカラーも人気です!!

《主な特徴》
・よりギブソンに近づけたヘッド・ストック(カラマズーヘッドストック)
・PAFを再現したProBucker-2、3搭載
・万人に受け入れられやすいスリムテーパーネックシェイプ
・Graph Techナット採用
・Grover Rotomatic 18:1 チューナー搭載

>>Les Paul Custom Ebony 商品ページ

■Goryo Yuto Les Paul Standard Blue Burst  ARGONAVIS 五稜 結人モデル

¥58,000 (税込)

 

アニメ、ゲーム、コミック、声優によるリアルライブなど様々なメディアミックスを展開する『BanG Dream!(バンドリ!)』発のボーイズバンドプロジェクト『ARGONAVIS from BanG Dream!』に登場するギタリスト五稜結人(ごりょう ゆうと)のシグネチャー・モデル。
ボディ・トップ(表面)にはキルト・メイプル材を使用、その美しい木目をアルゴナビスの舞台となる函館の海を彷彿させる鮮やかなブルー・バーストが引き立てます。
ルックス、サウンド、操作性のいずれにおいてもギブソンの伝統を継承しながら、よりリーズナブルな価格で、ビギナーからプロフェッショナルまで全てのレベル、世代、演奏シーンに向けたモデルです。

《主な特徴》
・キルトメイプルトップ、鮮やかなブルーバーストカラー
・ピックアップにはEpiphone ProBucker を採用
・今回のために特別に描き下ろされたオリジナル・イラストとオリジナル・サインがプリントされた認定書が付属
・キャストにより特別収録した五稜結人のレスポールに秘められたサイド・ストーリーの完全オリジナル・ボイスドラマが1話同梱(ギブソン・アルゴンビス・モデル付属ボイスドラマと同内容

>>Goryo Yuto Les Paul Standard Blue Burst 商品ページ

■Slash Victoria Les Paul Standard Goldtop

¥ 77,000 (税込)

世界で活躍するギターヒーロー「SLASH」!すべてのステージとすべてのレベルのプレーヤーに最適なモデルです。

メイプルキャップ、Epiphone LockTone Tune-O-Maticブリッジ、ストップバーテールピースを備えたマホガニーボディ。

Slash Custom C-Shapeネックプロファイル、Epiphone Custom ProBuckerピックアップ、GraphTechナット、CTSポット・OrangeDropコンデンサーを備えた電装系、Epiphoneストラップロック、カスタムハードシェルケースなどが特徴的。

ヘッドストックの背面に描かれたスラッシュの「Skully」のシグネイチャーと、トラスロッドカバーに描かれたスラッシュのシグネチャーがあります。

>>Slash Victoria Les Paul Standard Goldtop 商品ページ

 

いかがでしたか?エピフォンのイメージが変わった方も多いかもしれません。

サウンド、ルックスにおいても刷新された新しいEpiphoneブランド!

ファースト・ギターにもオススメの価格帯ですので、ギブソン直系エピフォンでギターデビューしてみてはいかがでしょうか。

 

■Epiphoneブランドページ

 

■Epiphone Inspired by Gibson

■レスポールの選び方

■エピフォン おすすめアコギ

 

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