Roland Blues Cube Demo Clinic feat DURAN

Roland Blues Cube Demo Clinic feat DURAN

2015年6月20日午後6時。
J-POP CAFE SHIBUYAにて行われた「Roland Blus Cube Demo Clinic feat DURAN」に行ってまいりました。
国内初となるRoland Blues Cube Tourのデモ・クリニック。
今注目の新鋭ギタリスト、Duran(内藤デュラン晴久)が新製品のギターアンプ「Blues Cube Tour」の全貌を明らかにするといった内容です。

 

Duran氏プロフィール

Duran(内藤デュラン晴久)
漆黒の怪人。
スペイン、フィリピン、日本の血を持つ。
ブルース、カントリーを軸にくりだされるハイブリッドプレイは狂気。アナログ、ヴィンテージサウンドを好み流行とは逆行する、ユニークなアプローチで時代の先を捉えている。

2010年 The ROOTLESSでアニメ「ONE PIECE」主題歌でデビュー。
2013年 The ROOTLESS脱退。
2014年2月 Made in Asia結成。undervar加入。
2014年10月 a flood of circle加入。
2015年3月 a flood of circle脱退

これまでに
稲葉浩志(B’z)、EXILE、ATSUSHI(EXILE)、BENI、佐々木亮介(a flood of circle)、シシド・カフカ、BACK-ON、BREATHなどのライブサポートやレコーディング、MVなどにも参加。

現在、自身のバンドmade in Asiaで精力的に活動中。

Duran氏のツイッターはこちら!
@Duran_Guitar

 

J-POP CAFE SHIBUYAに到着

会場に着くとステージ上には注目のBlues Cube Tourがセッティングされていました。

BGMはJimi Hendrixが流れていて「これは!」と思いながら席で待つこと数分。
暖かい拍手の中Duran氏が登場し、Blues Cube Tourにプラグイン。

さっそく一曲披露。
バックのオケに合わせて指弾きとピック弾きを使い分けながら、なんと自身でボーカルまで披露!
ギターは言わずもがな、歌も伸びのある声で最高にロックしていました。
高域も出るしビブラートも綺麗でした。

 

Blues Cube Tourのセッティングについて解説


曲が終わると一旦落ち着きトークタイム。
Blues Cube Tourのセッティングについてローランドの飯田氏と共に解説して頂きました。

 

このアンプにはチャンネルが2種類あり、「クリーンチャンネル」と「クランチチャンネル」が存在します。
さらにこの2つのチャンネルをミックスして同時に出力する「デュアルトーン」と呼ばれるモードがあり、Duran氏はこのモードをとても気に入っている様子。
Duran氏のアンプのセッティングはブルース志向で、プリで歪ませるのではなくパワー部で歪ませているとのこと。
アンプのセッティングはプリ(クリーンチャンネルのボリュームつまみ)9時のパワー(マスターボリューム)3時となっている。
今回のクリニックでのセッティングは以下の画像を参考にどうぞ。(ステージ手前からズームで撮っています。見辛くてすみません。)

二曲目デュアルトーンでブルースメドレー

続いて二曲目を披露。
デュアルトーンでブルースメドレーをやって頂きました。
歯切れの良いチューブサウンドで超絶ギターテクニック、さすがです。

今回使用したエフェクターについて

曲が終わると今度は足回りの解説。

まずはこちら↓

「BOSS / BD-2W Blues Driver 技 Waza Craft 」
歪み系ペダルの大定番「BD-2」のWaza Craftバージョン。
クランチからディストーションまで使え、幅広いジャンルに対応します。
Duran氏は手元でニュアンスを調整できる点を気にって入るとのことです。
実際のセッティングはこちら

 

続いても歪み系ペダル↓

「BOSS / SD-1W SUPER OverDrive 技 Waza Craft」
マイルドな歪みとハリのある中域が特長で30年以上のロングセラーを誇るオーバードライブ「SD-1」のWaza Craftバージョン。
Duran氏はこのペダルについて「ノイズが少なく、中域が出ていて抜けやすい音」と言っておりました。
ゲインは0でブースターとして使っているとのこと。

 

お次はファズ↓

「BOSS / FZ-5 Fuzz」
3モードの中から今回Duran氏が使用したのはFモード(Fuzz Faceをモチーフにしたモード)。
Fuzzつまみは12時がオリジナルの全開で、Duran氏のセッティングも12時。
甘いトーンが好みだそうです。
Duran氏はファズをクランチ気味にセッティングし、アンプのクランチと合わせた時にコンプ感を得るとのこと。

 

続いてディレイ↓

「BOSS / DM-2W Delay 技 Waza Craft」
フルアナログ回路により、オリジナルDM-2のマイルドなディレイ音を完全再現した「DM-2W」。
スタンダードモードで20ms~300ms、カスタムモードで40ms~800msのディレイを作ることが可能。
Duran氏はデジタルディレイよりもアナログディレイ派のようであったかいやさしい音が好みとのこと。

 

トークテーマは「アグレッシブなペダル」といった内容に

登場したのはこちら↓

「BOSS /PW-3 Wah Pedal」
Blues Cube Tour同様発売日が決まっていない新製品です!
Duran氏はヴィンテージモードが好みとのこと。
ワウペダル特有の音が細くなる現象が改善され、太さが減らない仕様になっています。

 

ここでDuran氏はPW-3を使ったデモ演奏を披露。
ワウを踏みながらブラッシングをしていたのですが、アクセントでスイープ気味にピッキングするスイープブラッシング(勝手に名付けました)を披露。
Duran氏のさり気なく出てくるギターテクに会場も釘付けでした。

 

続いてオートワウ↓

「BOSS / AW-3 Dynamic Wah」
Duran氏いわく「リフがかっこよくなる」とのこと。
確かに!

 

続いてハーモニスト↓

「BOSS / PS-6 Harmonist」
Duran氏の使い方は踏み込むとピッチが上がっていくスーパー・ベンド・モードを使用。
Duran氏もこのペダルを持っているらしく、アームが嫌いでこのペダルを使い始めたとのこと。

 

続いてスライサー↓

「BOSS / Slicer SL-20」
続いて登場してのはスライサー「SL-20」。
音をデジタル的に切って再生するこのスライサー。
Duran氏も使うのは初めてらしく、興味深々で試していました。

 

トークはDuran氏の練習方法についてになりました

ドラマーとスタジオに入って練習することもあれば、クリックに合わせて練習することもあるそうです。
1エクササイズ3分やって1分休み、それを3セット。
徐々にテンポを早くしていくそうです。

 

続いて練習に使えるか試すといった体でループステーションが登場。

「BOSS / RC-1 Loop Station」
こちらもDuran氏はルーパー初挑戦。
まずはアルペジオのプレースを録音。
さすがプロのギタリスト一発で綺麗にループしていました!
その後フレーズを重ね録りし、そのループトラックに合わせてソロを披露。

 

トークも終盤になり、Duran氏の音楽のルーツについてお話

父がベーシストでバンドをやりに日本へ来たそうで、Duran氏は3歳からピアノをやり始め、中学でギターを触り始めたそうです。
ベーシストの父からLed Zepplinの単音弾きのリフ(Living Loving Maid)を教わりしばらくはコードの押さえ方がある事を知らなかったそう。
その後、リッチー・ブラックモア、イングヴェイ・マルムスティーン、ポール・ギルバート、ジェイソン・ベッカー等のギタリストを通り、MIでフュージョン、ジャズを教わり、最終的にはルーツのブルースに辿り着いたとのこと。

 

指弾きの謎が一つ解明

そしてトークは特徴的な指弾きのやりかたについてのお話になりました。
どうやら右手の親指の爪を使って弾いているそうで、その特徴的なアタック音を出しているそうです。
Duran氏の右手の謎が一つ解明されましたね。

 

最後の締めはFoxy Lady

最後の締めでJimi HendrixのFoxy Ladyのカバーを披露。
足元のペダルをふんだんに使って演奏されました。

 

最後にステージの撮影をしても大丈夫とのことになり、Duran氏のギターを激写してきました。
なんとも味のあるストラトキャスターです。


全貌が明らかになってきた「Blues Cube Tour」。
気になる発売日と価格はまだ未定ですが、ご予約はお早めに!

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