YAMAHA / LL-TA VT 間もなく発売開始!

アンプを使用することなく、ギターの生音にリバーブ、コーラス等のエフェクトをかけられる、
全く新しいタイプのアコースティックギター「LL-TA VT」

発売前ですが実機をお借り出来たので、徹底解剖していきます!

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オール単板、ARE処理されたイングルマン・スプルースTOP、ローズウッドSIDE/BACKの「LL16」をベースにボディ内部にアクチュエーター(加振器)を搭載。
トランスアコースティックギターの心臓部とも言えるアクチュエーターで、リバーブやコーラスといったエフェクト信号を振動に変換してギター全体に伝える構造を実現。
アンプやスピーカーを繋がずに、ギター本体でエフェクター音を発することが可能になっています。

ピエゾPUでひろった弦振動を電気信号に変換し、エフェクトをかけた状態で、表板裏に設置された
アクチュエーター(加振器)に伝えられます。

コントロール部は3つのシンプルなツマミにより、エフェクト及びラインアウトの音量レベルを調節可能。
操作ツマミは、小型化設計を施しボディ内部に装着。
音に影響を与えるボディ加工を最小限にとどめることで、ギター本体が持つ生鳴りを十分に引き出します。

デモ機をお借り出来たのでボディ内部を撮影してみました。
アクチュエーターは思ったよりも大きく、バックブレーシングに固定してあります。

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プリアンプも外に出ているコントロール部は小さいですが、内部には大きい基盤が入っています。
外からは見えませんがアクチュエーターのON/OFFは基盤のランプで確認出来ます。

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ギターのボディには、表裏側板全て単板仕様のLシリーズをベースに使用しており非常に鳴りが良く、低域から高域までバランスのとれたサウンドです。

実際にエフェクトをONにして演奏してみます。
リバーブとコーラスを段階的に深くしていきます。音の余韻や揺れ方が深くなっていくのがおわかりいただけると思います。
録音はコンデンサーマイクのみでラインは通していません。

実際に弾くとエフェクト効果により音が広がり、演奏者を中心にして包み込むような聞こえてきます。
YAMAHAの方の話ではアクチュエーター(加振器)の効果で生鳴りの音量が約2割増しているそうです。

実際にアクチュエーターをONにした状態で弾いてみると、鳴りが良く非常に気持ち良いんですが一つ疑問点が・・
「アクチュエーターONにすると音が大きすぎて家で弾けるのかな?」
せっかく買って、家で気持ち良く弾きたいのに音量が大きくて弾けないなんて・・・・・・。
そこでサウンドホールを何かで塞いで音量下げられないかと、いろいろ考えてみました。
サウンドホールの大きさを測ってみたら、YAMAHAのAシリーズと同じ11.5mm。
「だったらAシリーズに付属してるサウンドホールカバーを付ければ家で弾けるかも!」
早速、サウンドホールカバーを用意して、さらにデジタル騒音測定器で実際の音量を計測して比べてみます。

下の動画は比較しやすいように一本にまとめてあります。
アクチュエーターON/OFF時、サウンドホールカバー有/無での音量の違いが数値でわかりやすくなっています。

数値上音量が下がっている事がおわかりいただけると思います。
そして懸念していたリバーブとコーラスですがサウンドホールカバーでサウンドホールを塞いでしまっても効果はしっかり残っており全体的な音量が下がっただけでした。
流石にエレキほどは消音は出来ませんでしたが、多少は家で弾いても大丈夫な音量になりました。

筆者や他のスタッフを手に取りましたが、実際に弾いた時の衝撃は本当に凄いものでした。
ラインでエフェクターを通さずに高音質のリバーブやコーラスサウンドが本体から聞こえるのは驚愕です!
まさにYAMAHAの動画のように大きな会場の真ん中で残響音に包まれるそんな感じです。

個人的にはフィンガーピッカー用にカッタウェイの入ったソロギター用があったらなと思います。
YAMAHAさんどうでしょうか?

まだまだご予約受け付け中です!

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