薄いボディのブラックビューティーが登場!
ギブソン社から1952年に誕生したレスポール・モデルに続き、上位機種として1954年に誕生したレスポール・カスタムは、オールブラックカラーにゴールドパーツを使い、エレガントなモデルとして「ブラック・ビューティー」の愛称で親しまれたモデルです。デビュー当初はシングルコイルのアルニコVピックアップとP-90ピックアップを搭載していましたが、1957年にはハムバッカー・ピックアップを搭載し、今広く親しまれているルックスが完成しました。
また、50年代のレスポール・カスタムは、ボディトップ、バックともにマホガニー材を使用したオールマホガニーボディで中低音域に特徴があるファットサウンドが特徴でしたが、1960年に生産がストップし、再生産が始まった1968年にはレスポール・スタンダードと同じくメイプルトップ、マホガニーバックのボディとなり、メイプルらしいハリのあるサウンドを獲得。
今日では、ナッシュビル・カスタムショップ部門でのみ生産されているレスポール・カスタムは指板に使われるエボニー材が希少な事もあり、高価で手の届きにくいモデルとして高嶺の花のような存在ですよね。
今回紹介のモデルはそんな憧れのモデルをルックスはそのままにお求め易い価格で生産された「レスポール・カスタム・ライト」!
実はこのレスポール・カスタム・ライトは、1987年から1990年にかけて生産されていたモデルで、その復刻とも言えるモデルなんです。当時と同じく、通常のレスポール・カスタムよりも5/8インチ薄くなったボディと、ボディバックに施されたコンター加工により、非常に軽く、構えた時にストレスの無い重量と形状を実現。また、当時から変わらない仕様として、通常のレスポールにある2つのトーンコントロールを1つのマスタートーンにまとめ、コイルタップスイッチを付けてハムバッカーピックアップをシングルコイルに切り替えて多彩なサウンド・バリエーションを作り出すことが出来る非常に使い勝手の良いモデルに仕上がっているのです。
軽量であり、極太ハムバッカーサウンドから、チャキチャキのシングルサウンドまで、幅広いジャンルで使えるレスポール・カスタム・ライト。これは、復活を待望していた方も多いのではないでしょうか。
しかも、ギブソン・レスポール・カスタムがこの価格で買えるなんて!!
また、欲しいギターが1本増えてしまいました 😎
(Nakazawa)