EpiphoneよりCasinoのボディをサイズダウンしたモデルCasino Coupe登場!

エピフォンより登場したカジノのボディサイズダウンモデル「カジノクーペ」をご紹介!

●Epiphone / Casino Coupe Natural
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●Epipphone / Casino Natural
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1961年にギブソン社カラマズー工場にて生産が開始し、この世に登場したEpiphone Casino。

カジノと言えば真っ先にイメージされるのはやはりビートルズでしょう。ポールマッカートニーやジョンレノンが好んで使用したカジノは、誕生から半世紀以上経った今でも憧れのモデルとして世界中で愛されているエレキギターの一つです。

約41cm幅のボディトップにはfホールと呼ばれる穴があり、ボディ内部は全て空洞になっているいわゆる「フルアコ」構造になっていて、広がりあるアコースティックなサウンドを響かせながらも、P-90シングルコイルによる煌びやかな信号をアンプから出力。バンドサウンドの中ではドラムやベースに埋もれることなく、コード弾きのバッキングに似合うサウンドに仕上がっています。

フルアコらしいアコースティックな響きを持ちながらからも薄いボディにより取り回しが良く、最近では弾き語りに使用する方も多く見かけますね。

そして今年2014年、そんな歴史ある「カジノ」のバリエーションモデルとして、ボディ幅を約85%サイズダウンしながら、カジノの持ち味をしっかりと継承したモデルが登場しました!

その名もCasino Coupe(カジノクーペ)!

通常のカジノのボディ幅が約41cmなのに対し、カジノクーペのボディ幅は約35cmと、ほぼ、レスポールと同じボディ幅(※)で作られながらも、スケール長はカジノと同じサイズとなっていて演奏性は全く変りありません。
※レスポールのボディ幅は約33.5cm

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↑上が通常のカジノ。下がカジノクーペ。

 ギターを合わせて見て分かる通り、スケールはもちろん、ピックアップの位置間もほぼ一緒になっているんです。
そして、ボディ幅をサイズダウンしながら、ネックジョイントを16フレットジョイントから19フレットジョイントにすることで、ハイフレットの演奏性も抜群になっています。

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↑左が通常カジノ、右がカジノクーペ。ネックジョイント部のフレット数に注目!

さて、そんなカジノとカジノクーペを弾き比べてみたところ、、、

いや~、びっくりしました!新登場のカジノクーペのサウンドは正にCASINO!!

それもそのはず。ボディのサイズ以外はほぼ通常のカジノと同じ仕様となっているので、そりゃそうです。笑

確かに、サイズダウン分のアコースティックなエアー感は、少しだけ、ほんの少しだけ、弱くなりますが、とはいえ85%のサイズダウンですから、ほとんど変りありません。2つのピックアップのブリッジからの距離もほぼ同じなので、フロントピックアップから出るサウンドの太さも一緒。

う~ん、しかし、なんでこんなにもサウンドの違いが少ないんだろうと、ネックグリップを比べてみると、通常のカジノがスリムテーパーとなっているのに対し、カジノクーペもスペック上はスリムテーパーと言いながら、少しラウンドネックにしたことで、低音域の鳴りを稼いでどっしり出してくれているところも影響しているようですね。また、カジノクーペはブリッジからテールピースの距離を少し長く設定しているので、このテンションバランスも良く作用しています。

エアー感が85%分少なくなることで、バンドサウンドにも溶け込み易く、箱モノにありがちな大音量にした時に起こりやすいハウリングも通常のカジノより抑えられ、活躍出来るジャンルや用途の幅も広がりますね。もちろん、弾き語りにもばっちりいけそうです!

しかも、カジノより安い!と来たら、これは1本欲しくなってしまいますね。笑

カラーバリエーションはNatural(ナチュラル)、Cherry(チェリー)、Vintage Sunburst(ビンテージサンバースト)の3色。

是非チェックしてみて下さい!
(ナカザワ)

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