Gibson Memphis / ES-339 2015 Sunset Burst
スケールはそのまま、小振りなボディで仕上げた注目のセミアコ「ES-339」最新モデル!
セミアコの代名詞と言えばギブソン「ES-335」
ES-335は1950年代終わりに誕生して以来、数え切れないほど多くの名演奏を残してきた名機として
ギタリストなら一度は手にしたい憧れのモデルですね。
そして今回ご紹介するこちら「ES-339」は、アメリカテネシー州にあるギブソン工場の中でも
レギュラー工場やカスタムショップ工場があるナッシュビルから車で南に3~4時間ほど移動して着く
メンフィス工場にて、当時まだカスタムショップの傘下であった2007年に発表されたモデル。
スケール長はES-335と同じ24.75インチスケールを採用しながら、ボディだけ一回り小振りにした
現代プレイヤーに提案すべく開発されたモデルとなります。
そのボディの大きさ(幅)はレスポールに近く、ケースによってはレスポール用ギグケースにも収まってしまうほど。
※入らないものもあるのでご注意下さいね!
それだけでもどれくらい取り回しが良いものか、容易に想像出来るかと思います。
さて、気になるサウンドは、、、
多くのレビューでも既にセミアコ「ES-335」と、ソリッドギター「レスポール」の中間くらいであることは語られていますね。
ありきたりなレビューも飽きて来た頃かと思いますので、ここではあまり語られていないES-339の新事実を申し上げましょう。
何を隠そう私、実際に2008年製ES-339を当時新品で購入して以来、自分のライブでも良く使っているんですが、
聞いてくれた方々ほぼ全ての人が
お客様:「今日いい音だったね!ところで、今日のアンプ、何使ってたの??」
と、聞いてくるんです。
私:「あ、ありがとうございます!えっと、ギターはギブソンES-339ですけど、アンプは会場にあったなんでもないアンプですよ。」
お客様:「ほんとに?いや~あのアンプいい音するんだねぇ!」
え?あ、ギ、、ギターは褒めてくれないんですか??う~ん。。。
と、最初は戸惑ってしまいましたが、あまりにもライブの度に言われるので、少し考えてみました。
今まで使ってきたアンプと言えば、定番の「Roland JC-120」「Fender Twin Reverb」
それ以外は、会場によって古くて小さいYAMAHAやRolandのトランジスタアンプがほとんど。
決して高級ブティックアンプを使っている訳でもありません。
何故でしょう?
そうです。
ここまでくればもうお分かりでしょう。
その答えが正にこの「ES-339」にあったのです!
ES-339はソリッドギターではない。セミアコにしてはエアー感は少ない。
しかし、この少なめのエアー感がソリッドギター以上にサウンドに厚みを持たせ、
センターブロックによるサスティーン豊富な存在感あるサウンドを、
どんなアンプを使っても、ストレートに遠くまで響かせることに貢献していたんだ!
という結論にたどり着きました。
そうなんです!アンプが良かったわけじゃなかったんです!
ES-339が素晴らしいんです!!
ふう。
さて、
少し取り乱しましたが、笑
こちらの最新ES-339は私が所有する2008年製に比べるとほんとに進化していて羨ましくなります。
2013年にカスタムショップ傘下から独立したギブソンメンフィスは、近年さらに進化の加速を上げております。
まず、ドットだったポジションマークがブロックポジションマークに変っただけでもグッときてしまいますが
ネックバインディングを丸く落とし込んだ「ロールドネックバインディング」はほんとに握り心地が良いですね。
トラスロッドはチューブを無くしたチューブレス(ヒストリック)トラスロッドとなっておりネックの鳴りが抜群!
ボディとネック、ネックと指板はニカワ接着となり、これも鳴りの良さに貢献しています。
バーストバッカーピックアップによる芯のあるブライトなサウンドはクリーントーンから激しい歪みもしっかりカバー。
マッチングされたポットによるストレスの無いボリューム&トーンコントロールも見逃せません!
もちろん、個人的な思い入れもございますが、 😎
多くの方に知って頂きたいこれからの名機「ES-339」を、是非一度お試しくださいませ~!! 😉
(ナカザワ)