輸入ギター担当者イチオシ、注目の中古エレキギター10選！

いつもギタクエをご覧いただき、ありがとうございます。

作業ゲーになりつつあるDQMSLからぼちぼち卒業したい、輸入ギター担当のカズー藤田です(@u@)/

さて、今回はイシバシ楽器が誇る数千アイテムにものぼる中古エレキギターより、担当者が「今買うならコレでしょ！」という特選モデルをドド～ンと10本ピックアップし、ご紹介させていただこうと思います♪

私の主観ばかりのセレクトではちょっとネタ的に偏ってしまう可能性がある（というか、私が選ぶと10本全部が某シグネチャーモデルになってしまいそうだったので。。）ため、今回は、同じく輸入ギター担当で私の大先輩でもある、ヨッシー山本さんにも登場していただきます！それでは、ヨッシーさん宜しくお願い致しますm(_ _)m

※以下、ヨッシー山本=(ヨ)、カズー藤田=（カ）

カ「さて、ヨッシー山本さん。かつては一緒に池袋店の輸入ギター担当としてもご一緒させていただきましたが、久々の再会という事で、今回も宜しくお願い致します。」

ヨ「はい、宜しくお願い致します。」

※製品画像をクリックしていただくと、各商品の詳細ページをご覧いただけます。

■Gibson Custom Shop Histric Collection 1959 Les Paul Reissue HRM Aged Sunrise Tea Burst
ギブソン・カスタムショップ・ヒストリックコレクション・1959・レスポール・リイシュー・ハードロックメイプル・エイジド・サンライズティーバースト

カ「見る角度によって、様々な表情をみせるトップビューがたまらないですね。トップの杢目が深そうです。」

ヨ「深そう、ではなくて深いんです。カッタウェイの部分を見ると、マホガニーとの接着面側のメイプルがバインディング下に確認できますが、トップ側だけでなく、こちらの接着面までビッシリと杢目が出ている事が見ていただけると思います。」

カ「なるほど。Hard Rock Mapleというだけあって、メイプル材をしっかりとセレクトしている証ですね！」

ヨ「ボディーとして加工する前の板の状態では美しいフレイムが見えていても、レスポールのようなアーチを削りだしていく工程を持つモデルだと、いざ削っていくと杢目の浅いものは目の出方が甘くなってしまう事もありますが、このモデルはGibson最高峰のカスタムショップ・ヒストリック・コレクションの中でも、当時では特に材選定に拘りを持って制作されていたHRMですので、まさにトップグレードの材がセレクトされていると言えると思います。」

カ「持った際のバランスも非常に良いですが、アンプをつながなくても生音でしっかり鳴っている感じがしますし、アンプを通した際の煌びやかで抜けの良いトーンは感動に値します。」

ヨ「高域のレスポンス、アンサブルで不可欠な中域、そして力強い低域。この3つのバランスが取れたこのサウンドは、やはりレスポールでしか実現できない、ギタリストにとって最大の醍醐味と言えますね。」

■Gibson Custom Shop Historic Collection 1959 Les Paul Reissue Gloss Bourbon Burst
ギブソン・カスタムショップ・ヒストリックコレクション・1959・レスポール・リイシュー・グロスフィニッシュ・バーボンバースト

カ「2本連続で大本命って感じですが、この後のネタ的に大丈夫でしょうか？（笑）これは59 Les Paul Reiのスペックが大きく見直された2009年製ですね。」

ヨ「はい。1959年から丁度50周年の節目を迎え、オリジナルのレスポールに近づけるために様々な部分においてリファインされた2009年製です。」

カ「現行モデルでは更に細かい進化を遂げている訳ですが、この2009年製のスペックアップは50周年という事もあり、私は凄く印象に残っています。」

ヨ「当時、お客様からのお問合せも非常に多かったですからね。」

カ「先程のHRMの個体と比較すると、こちらの方が若干ですがハイとミドルにピークが寄っている感じがしますね。それから、バーボンバーストフィニッシュ+ゼブラピックアップの組み合わせが、Beauty of the Burstに載ってそうな雰囲気でCoolですね！」

ヨ「2本の59Les Paulの音の違いは、もちろん仕様変更の部分も関係しているのは間違いありませんが、重量だったり材や組み込みのバランスだったりの個体差もあるかと思います。」

カ「エレキも弾き込む事で鳴り方も変わってきますし、自分色に染めていく感覚もまたギターの楽しみの1つですね♪コンディションも良い1本なので、ステージでガシガシ弾き倒したいプレイヤー様にもオススメです！」

■Gibson USA Les Paul Custom Ebony
2001年製・ギブソン・レスポール・カスタム・エボニー

カ「続きましてはレスポールカスタム。レスポールスタンダードとはまた違った雰囲気を持った、男気溢れるスタイルですね！」

ヨ「こちらは、レスポールカスタムがカスタムショップ製になる前の頃の個体です。現行品は一部のリミテッドモデルを除き、多くのレスポールカスタムの指板が人工材（リッチライト）となってしまった事で、この個体のようにエボニー材を使ったモデルの中古に注目が集まっています。」

カ「カスタムの中古のあるあるですが、この個体もネック裏のスタンド焼けが見受けられます。使用感を含め、販売価格を相場よりもややリーズナブルにしておりますが、演奏面におけるメンテナンス、調整はバッチリ行っておりますので、即戦力の1本です！」

ヨ「490R/498Tピックアップから生み出される、バーストバッカー系のレスポールスタンダードとは異なる重厚かつパワフルなサウンドが魅力です。」

■Paul Reed Smith Santana II Santana Yellow
ポールリードスミスサンタナ2 サンタナイエロー

カ「これは説明不要ですね、サンタナ2。」

ヨ「そう言わずに、しっかりご紹介しましょう（笑）」

カ「PRSの中で、シグネチャーモデルと言ったらまず真っ先に名前が上がるのがサンタナ！と言っても良いくらい、すでにPRSの中でも非常に重要な存在となるアーティストモデルですね！SANTANAは、I、II、III、MDそして現行モデルと、その歴史も長いですが、ボディーのライン・インレイや細かいスペック、そしてオープンタイプのピックアップという部分で私はこのIIの仕様が一番好みです。」

ヨ「ブラジリアンローズウッド指板という点も、見逃せないポイントですね。そして、サンタナモデルの中でやはりダントツの人気を誇るサンタナイエローフィニッシュの1本。使用感は見られますが、まだまだ末永くお使いいただけるコンディションをキープしています。」

カ「このSANTANA IIを使っているものではないのですが・・・私はジャスティン・ビーバーとサンタナが共演してLet it beを演奏しているこの動画を見て、ますますサンタナに魅了されました♪ 動画の3分ジャストくらいに、ジャスティンが”Ladys and gentlemen, Carlos Santana!!!”と紹介してからの演奏はまさに鳥肌ものですっ！」

■Paul Reed Smith 20th Anniversary Custom 24 10Top Whale Blue
ポールリードスミス 20周年アニヴァーサリーカスタム24 10トップワイドシンネックホエールブルー

カ「通常のバードインレイとは異なり、見事に空を舞う姿が指板上で表現されたバードインフライトインレイの20周年記念モデル！」

ヨ「藤田さん、これ出た時に相当騒いでましたよね（笑」

カ「25周年、30周年と見てきましたが、私の中でいまだにこの20周年のインレイがズバ抜けてカッコいいと思っています。」

ヨ「フィニッシュも、藤田さん好みのWhale Blueですね。」

カ「そうなんです。そして、PRSらしい美しいストライプ状のフレイムがボディーリムまでビッシリと入っています。文句のつけようがないルックスですね！！」

ヨ「10Topグレードながら、アーティストグレードにも匹敵する素晴らしい杢目を持っていますね。ロータリースイッチというのも、PRSファンにとっては見逃せないポイントと言えるかと思います。」

カ「サウンドの要となるピックアップも、HFS/Vintage BassとCustom24の超定番仕様なので、まさにど真ん中のPRSサウンドとルックスを兼ね揃えた逸品です。」

■Paul Reed Smith Ted McCarty SC245 Fire Red Burst
ポールリードスミスザマッカーティ SC245 ファイヤーレッドバースト

カ「これまたレアなモデルが入荷していますね。ピックアップに57/08をセレクトしたTed McCarty SC245。サンタナシェイプのヘッドが、材の使い方も含め高級感タップリですね！」

ヨ「PRSの通常ヘッドを持つSC245ももちろん良いですが、こういった特徴的な仕様のモデルは、先に紹介したプライベートストック同様、ユーザーだけが得られる特別感が嬉しいですね。」

カ「GibsonオリジナルのPAFを作っていたコイルマシンで巻いているという57/08ピックアップは、ヴィンテージのようなメロウさとPRSらしいモダンさが見事に融合した絶妙なトーンで、弾いていて気持ちいいですね。このピックアップ単体で人気が高いという事もうなずけます。」

ヨ「ノーマルグレードのトップ材ながら飽きのこないフィギュアドが魅力で、小傷は見受けられるもののプレイヤーズコンディションを保った即戦力の1本です。」

■Fender Custom Shop MBS 60 Telecaster Relic Shoreline Gold / Chris.W.Fleming
フェンダーカスタムショップマスタービルド 1960テレキャスターレリック byクリスフレミング

カ「これは山本さんの出番ですね。」

ヨ「藤田さんは基本、ハムバッカー担当ですからね（笑）こちらは、60仕様のレリックテレキャスターです。」

カ「クリスフレミング作のヴィンテージ系モデルって、再現力が半端じゃないですよね。作りはもちろんですが、材選定に関してもさすがの一言につきます。例えば、この指板材。」

ヨ「しっかり目が詰まっていて、色合いも良いローズ材が選ばれていますね。」

カ「ショアラインゴールドとの色合いのコントラストも素晴らしく、これだけでもヴィンテージ感が引き立てられています。」

ヨ「素晴らしいのはルックスばかりではありません。これぞテレキャスターと言わんばかりの芯のある高域成分とピーキーさ、そしてフロント側の甘くメロウなトーン。どのポジションにおいても、素晴らしいサウンドを実現しています。」

カ「私の知人の中でも、20代ではPRSだったりコンポーネント系だったりを使っていて、30代になってちょっと音楽的にも大人の階段を上り始め、結局Fender系に落ち着く・・・というパターンのギタリストが多いですのが、やっぱりフェンダーってストラトかテレキャスのどちらか1本は良いものを持っていたいと思えますよね。」

ヨ「まぁ、言い出したらキリがない部分でもありますが、Fender系とGibson系を1本ずつって考える方は多いかもしれません。」

カ「この1本は、この至高のルックスはもちろんですが、使用感も少なく、コンディションも非常に良いので、是非末永くお使いいただく渾身の1本をお探しの方にこそオススメしたい逸品です！」

■Suhr Guitars J Select Series J Standard 510
サーギターズ Jスタンダード510

カ「日本市場向けのJセレクト、サーオリジナルのJSTピックアップを搭載したSSHレイアウトの即戦力ギターですね！」

ヨ「モダン・ハイエンドギターの筆頭とも言えるサー。このスタイルに憧れるギタリストが増えてきたなと思う訳ですが、たしかにSSHは音作りの面でもバリエーション豊かで、ジャンルを選ばない汎用性がありますね。」

カ「サーのギターを使っているプレイヤーって、とにかく上手い方が多いですよね♪ このモデルは、トップ材にセレクトされているキルトメイプルのフィギュアドも素晴らしく、ギターとしてのスペックも、ルックスも、あらゆる面でトップクラスの優等生と言えると思います。なんせ青のキルトですからね、もうズルいくらいカッコイイです。。」