祝成人!PODも今年で20周年です!
今年2018年で20周年を迎えるアンプシミュレーターの代名詞「POD」。
ソラマメ型のキュートなデザインで世界のミュージシャンに愛された名機の歴史を振り返ってみました!
プログラムメモリー:36
収録アンプモデル数:16
収録キャビネットモデル数:16
エフェクト数:9(+コンビネーションエフェクト:7)
「アンプモデリング」という考え方を世間に知らしめた初代POD。
もちろん今の基準で考えればアンプモデルの絶対数が少なく感じますが、発売当時のライバル機となるBOSS GT-5/GT-3の収録アンプモデル数は13種、後発の競合機・Johnson J-stationは14種だったことを鑑みると、決して不足は感じない収録数だったと言えます。
「完調状態のヴィンテージアンプのサウンドをテーブルトップで自由に扱う」というコンセプトをデビューの段階で既に完全に実現していたスゴイ代物でした。
プログラムメモリー:36
収録アンプモデル数:32
収録キャビネットモデル数:16
エフェクト数:9(+コンビネーションエフェクト:7)
Ver 2.0ではアンプモデル数が倍増し、ディスプレイ周りやツマミ類のプリントなども細かな変更が加えられました。
またVer 2.0のエンジンを搭載したラックバージョン・POD Pro(2000-)がラインナップに初登場。
POD Proはスタジオ機器としてのPODの可能性を追求した、まさにプロ仕様の逸品といった佇まいで高い評価を得ていました。
プログラムメモリー:64
収録アンプモデル数:42
収録キャビネットモデル数:24
エフェクト数:45
バックライト付LCDを搭載し、パッチエディット時の視認性がアップしたPODXT。
USB端子も装備され、PCとの連携力が向上しました。
機能面では初代、2.0世代にはなかった歪み系ストンプボックスが追加され「ヴィンテージアンプとヴィンテージペダルから生まれるサウンド」という夢のモデリングトーンが実現可能に。
強化されたエフェクター部分は今なおプロに愛されるDL4やMM4などStomp Modelerシリーズ直系のモデルが多数盛り込まれており、ルーティングの改善も相まってかなり使い勝手の良い一台に仕上がっています。
XT世代ではフロアタイプのPOD XT Live(2004-)、ラックモデルのPOD XT Pro(2003-)も用意され、スタジオセッションやライブステージでもPODのサウンドが積極的に使われる程にモデリングのクオリティが上がってきた時期もありました。
初代PODの筐体にペダルをフットスイッチを取り付けてそのままフロアタイプに落とし込んだようなデザインが独特なFLOOR POD。
モデリングエンジンは先代にあたるPOD 2.0譲りの為、プリセットメモリは64、アンプタイプは12種、エフェクトは3系統、とXT世代に比べればやや控えめなスペックではありますが、XT Liveよりも全体的に小柄で取り回しの良さの面で非常に優れたモデルでした。
小型化を追求し、単4電池でのバッテリー駆動をも可能にしたPocket POD。
こちらもモデリングエンジンは2.0世代と同等ながら、300種類以上のアーティストプリセットやMP3/CDインプット、USB接続などモバイル環境に特化したデザインで、いつでもどこでも使えるPODとして人気を博しました。
ギター、ベースとアンプやPAを繋いで使うスタンドアローンの小型機材として、今なお通用する逸品です。
プログラムメモリー:378
収録アンプモデル数:78(+ベースアンプモデル:28)
収録キャビネットモデル数:24(+ベースキャビモデル:22)
エフェクト数:98
ディスプレイが更に大型化され、PCがなくても快適にエディットが行えるようになったPOD X3。
後にも先にもPOD史上最大となる収録モデリング数の充実度は圧巻の一言。
コレだけの数のアンプを実機で揃えることは自前の倉庫でも保有していない限りまず不可能、なおかつその全てをいつでも使用可能な状態で維持すると考えたら…あまりにも現実離れした環境と言わざるをえないでしょう。
X3世代ではフロアタイプのPOD X3 Live(2007-)、ラックモデルのPOD X3 Pro(2008-)がラインナップ。
DSPパワーの増強により、デュアルシグナルパスを用いたルーティングが可能となり、膨大な数のアンプやエフェクトの組み合わせによる音作りの自由度は使い切れないほどの領域に達しました。
プログラムメモリー:512
収録アンプモデル数:22→30(V2.10以降)
収録キャビネットモデル数:17
エフェクト数:109
基本的なデザインはX3と同様ながら、外装カラーがレッドからメタリックブラックへ、またLCDディスプレイのバックライトが旧来のオレンジからブルーに変更されたPOD HD。
内部的にはアンプモデリングが全て見直され、HDモデリングへと進化。
サウンドの奥行きや、よりアンプらしいレスポンスなど全ての面でリアリティが増しており、アンプモデルの実数こそ減ったものの、ひとつひとつのクオリティは更に深く掘り下げられています。
HD世代ではフロアタイプのPOD HD300/400/500(2010-)と、ラックタイプのPOD HD Pro(2011-)がラインナップに登場し、スタジオセッションやライブセットアップへの対応力が磨き上げられました。
プログラムメモリー:512
収録アンプモデル数:30
収録キャビネットモデル数:17
エフェクト数:115
PODシリーズの最新・現行型にあたるHDX世代はフロアタイプのPOD HD500X(2013-)、ラックタイプのPOD HD Pro X(2013-2017)の2機種。
HXモデリングエンジンを搭載したハイエンドなHelixシリーズに対して、手に入れやすいLine6のミドルクラスとして人気です。
専用アプリをメインに音作りを進めていくFirehawkとは異なり、従来のマルチエフェクターと同じように本体のツマミを操作してサウンドをいじれるリニア感もポイント。
なお、2018年3月31日までに新品でPOD HD500Xをお買い上げの方に、専用のキャリーバッグがプレゼントされるキャンペーンも実施中です!
甚だ簡単ではありますが、PODの20年間の歩みを振り返ってみました!
最新機種を選ぶもよし、少し古めのモデルでデジタルアナログ感を楽しむもよし。
初代と最新機種を並べて「初代PODのクセを最新機種で再現してみる」なんていうマニアックな楽しみ方もアリかもしれませんね!