AMPLIFi 75 by Line6

デスクトップサイズのアンプシミュレーターの先鞭をつけた”POD”や、ギターそのものの構造に依らないサウンドメイクを可能にした”Variax”など、

常にユニークな視点から音作りを進化させてきたLine6から、新型デジタルアンプ”AMPLIFi”が発表されました。

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外観上は旧来のアンプとは違った、未来的な雰囲気の漂うフラットデザイン。

「より部屋に馴染むカタチ」をコンセプトにデザインされたというのも納得の無駄のない仕上がりです。

 

AMPLIFi単体では、4つのプリセットトーンをコントロールパネルで調整していく形になりますが、

このアンプの本領はiOS版の専用アプリ”AMPLIFi”との組み合わせでこそ発揮されます。

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Line6のお家芸であるアンプモデリングは”Clean”、”American”、”British”、”High Gain”の4カテゴリーに分けられた全79モデルを収録しています。

 

“Clean”はRoland JC-120やアコースティックギター用アンプなど、とにかくクセの少ないクリーントーン用のアンプが10モデル。

 

“American”はFenderやMATCHLESS、Mesa/Boogieといったアメリカンブランドのアンプを実に25モデル収録。

更にBuddaやTwo Rockなども押さえたマニアックなコレクションです。

 

“British”はMarshall、Vox、OrangeにHIWATTといったイギリスメーカーのアンプを18モデル収録。

マーシャルコレクションと言っても過言ではないほど、細かな違いを拾い上げて再現されたマーシャルのモデリングは絶品です。

 

“High Gain”にはBognerやDiezelなど、現代的なハイゲインアンプが26モデルと目白押し。

懐かしのシルバージュビリーやSoldano、歪みの常識を変えたレクティファイアなど旧き良きモデルも多数収録されています。

 

アンプヘッドに組み合わせるスピーカーキャビネットは全26種類、マイクも4種類から選ぶことができ、

PC版のギターアンプモデリングソフトウェア並みの高い自由度で音作りを突き詰められます。

 

エフェクターパートはノイズゲートやワウ(8種類)はアンプの前段、コンプレッサー、EQなどはアンプの後と接続位置は固定。

歪み系から揺れモノ、フィルターやディレイなど4カテゴリー全68種から使いたいエフェクターをアサインできる”STOMP”が3つ用意されており、このSTOMPと別系統のリバーブ(15種類)の接続位置は自由に変更できます。

 

このアプリケーションではiPad内のミュージックライブラリの楽曲をループ再生したり、スピードを半分にして再生したりということも可能。

更にはインターネット接続を利用し、コミュニティサイトから楽曲のギターサウンドに近いプリセットをダウンロードできます。

 

AMPLIFi本体のキャビネットには実に5基のスピーカーユニットを搭載しており、癖の無い素直な特性でクオリティの高いリスニング用スピーカーとしても楽しめます。

 

先鋭的なデザインと充実のアンプ&エフェクトモデルを有するAMPLIFi。

Line6らしさに満ちた、正にアンプの次世代を切り開く一品です。

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