ジャンゴラインハルトに代表されるジプシースウィングジャズの御紹介！

イシバシ楽器『Guitar Quest』をご覧頂き、誠にありがとうございます。心斎橋店ジャズギター担当の石間と申します。ジャズ関連のコラムを書いておりまして、今回で3回目！

前回までは世界共通言語である音楽、そしてJAZZ、即興演奏の魅力を御紹介！という形式で
色々と書いて参りましたが、今回はちょっと趣向を変えて。。

今、個人的に一番熱い！ジプシースウィングジャズを御紹介致します！

※写真はジプシースイウィングジャズ王道ギター「セルマーマカフェリタイプ」ギター！
好きな人には堪らない！圧巻のジプシースイウィングギターの壁！心斎橋店で展示中です！！

そもそも、ジプシースウィングジャズって何？という方の為に簡単にご説明致しますと、、

あの伝説的ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトが1930年代に始めたジプシーの伝統音楽とスウィング・ジャズを融合させた音楽をジプシー・ジャズと呼び、フランスに大きな由来があることから、ジャズ・マヌーシュ、または、マヌーシュ・ジャズ（Jazz manouche, Manouche jazz）、ジプシースウィング、とも呼ばれています。

Django Reinhardt – September Song

哀愁のある美しい響きと、独特のリズム、サウンドは世界でも高い人気を誇り、日本でもコアなファンをはじめ多くの音楽ファンを魅了している近年徐々に盛り上がりを見せるジャンルでございます。

そのジプシースウィングを演奏する際に用いられるのが、ルックスが特徴的なセルマーマカフェリタイプギター！
OVALホールタイプはこんなルックスです。

そして、こちらがDホールタイプ！

基本的にはOVALホールタイプをソリストが使用して、Dホールタイプはバッキング奏者が使用するのが通例ですが、最近ではOVALホールタイプに比べてDホールタイプが音量がでかい！為、ソリストがDホールタイプを使用することも増えております！

↓具体的なジプシージャズサウンドはこんなサウンドです！！（動画をご覧ください。）
個人的に今最も熱い！Gonzalo Bergara & Adrien Moignardのコンビ！歌うようなメロディアスなメロディから超絶パッセージが目白押しと3人とは思えない重厚なジャズサウンド！

Gonzalo Bergara & Adrien Moignard – Django’s Tiger [Clasico]

セルマーマカフェリギターとは、アンリ・セルマー(1858-1941)が創り上げたセルマー社において、1932年から1952年の20年間に製作されたギター。（現在ではサックス等で非常に著名なブランドであるあのセルマー社です。）

このセルマーギターがヨーロッパ中に戦火が広がった1940年頃に、ジャンゴ・ラインハルトと運命的な邂逅を果たし、ジャンゴと共にジプシー・ジャズを創り上げたとされています。

しかし、この伝説的なオリジナルセルマーはわずか1,000本あまりしか製造されず、現代ではかなりの希少価値があり、高額で取引されている為、レプリカモデルが数多く作られています。

特徴的なサウンドホール、ブリッジなどの様々なデザインを踏襲し、セルマーマカフェリギターならではの独特なサウンドを再現した、ジプシー・スウィングの必須アイテムでございます！！

そして！イシバシ楽器心斎橋店では、世界中にある現代のセルマー、マカフェリギターレプリカの中では間違いなく世界トップクラスブランド【DUPONT】(デュポン)の取り扱いを開始しております！

モーリスデュポンは81年から極上ブランデーの聖地として名高いフランスコニャック地方でギター工房を開き、セルマー、マカフェリのレプリカ製作家として非凡な才能を持っていた為、ジプシージャズギタリストのプロ、アマを問わず非常に高い評価を得ているブランドでございます。

こちらは一番人気のMD50B!サイドバックの見事なハカランダが絶品です！

ジャンゴラインハルトの再来といわれたビレリラグレーン

そして、最強の現代ジプシーギタリストといわれるモレロが、DUPONTを愛用していることもあり、世界中のジプシースウィングファンから高い評価を得ています。

※写真はジプシースウィング名盤MORENO YOCCKA(担当者石間私物)

そんな個人的にも非常に憧れがあり、愛聴しているジプシースウィングジャズ！是非皆様にもその魅力をお伝えしたいと思い、只今、イシバシ楽器心斎橋店ではジャズギターコーナーをリニューアルして、ジプシースウィングジャズ専門スペースとして営業中でございます！（なんとレコードも聴ける環境です！是非良かったらお薦め盤をお持ち下さい！）

その他にもジャズギターコーナーも拡張しました！