Suhr Guitars 世界最高峰のハイエンドギターブランドのご紹介!-1-

いつも石橋楽器店をご利用頂きまして、誠にありがとうございます。
新宿店2Fアンプ・エフェクターフロア担当:久保です。

今回から、私がギターメーカーの中で1番好きなブランドでもある、Suhrギターに関してご紹介していこうと思います。

ご紹介の前段階として、「Suhr」ってよく聞くけど実際どんなブランド?という方の為に、Suhr Guitarsのご紹介をさせて頂きます。これからご検討される方にも、既にお持ちの方も、是非お付き合い頂ければ幸いです。それではご紹介してまいりましょう!

Suhr Guitarsってどんなブランド?

SuhrギターはJohn Suhr氏が1997年に設立したギター・アンプブランドです。実際には97年以前にも他社メーカー(Tom Anderson)のボディ、ネックを使用し少数製作もしておりましたが、現在のSuhrギターの始まり、という点では97年になります。

John Suhr氏は元々生粋のバンドマンでしたが、楽器の製作や修理等も非常に得意で、完璧なトーンを求め日々試行錯誤しながら毎日を過ごしていたようです。

転機は80年代初頭、ピーターフランプトンがCustom Audio Electronics(CAE)で有名なBob Bradshawの製作したシステムを見て、求めていたトーンはこれだ!と閃いたようです。
そこで感化されたJohn Suhr氏は様々な楽器が触れる環境を求め楽器店へ入り楽器のメンテナンス等に集中する事となります。この楽器店はSuhr好きであれば一度は聞いた事があるルディーズというお店です。

ルディーズではオーナーであるRudy Pensa氏と、有名なPensa Suhrブランドを発足させます。現在のSuhrギターの原型はこのPensa Suhrで作られたと言っても過言ではありません。
一本あればどんな現場でもオールマイティにこなせるPensa SuhrブランドのギターはNYのセッションギタリストには非常に好まれ、瞬く間に人気を博します。

その後、John Suhr氏はチューブアンプの製作欲求に駆られ、前述したCAE社へ入社します。
そこではやはりセッションギタリストに非常に人気を博している、3+プリアンプ、OD-100アンプの設計に携わります。現在では3+は生産完了になってしまいましたが、中古市場では非常に高い人気を持ち、OD-100に至っては全世界のギタリストを今でも虜にするモンスターアンプです。日本のミュージックシーンでもどちらもよく見かけますね。

CAE社、Bob Bradshaw氏の元でアンプ製作のいろはやシステム理論等を学んだJohn Suhr氏は改めてギター製作をしたいという欲求に駆られ、1993年には世界でも最も有名なギターブランド、Fenderのカスタムショップでのマスタービルダーとしての仕事を始めます。

ここでは量産ギター製作ノウハウや、一本物のハイエンドギター製作ノウハウ、更にアンプ等の研究開発等に明け暮れ、様々な顧客の獲得に成功、ギターにアンプにと、この頃からマルチな才能を発揮しています。
そのうち昔からの顧客からのギター製作依頼に加え、新しい顧客もJohn Suhr氏の製作するギターに魅了され注目が殺到。2年待ちは当たり前となり、そこで遂にSuhrギターとして独立を考え始めました。それが現在のJST(John Suhr Technology)です。
現在JSTではギターはもちろん、Suhrブランドのアンプエフェクターに加え、ピックアップも自社開発、更に前述したCAE OD-100等も製作しており、様々な分野で大成功を収めております。

いかがでしょうか。
では実際Suhrギターはどんなギターを作っているのでしょうか、そちらをご紹介させて頂きます。

Suhrギターのラインナップ

Suhrギターには一本物を製作するカスタムオーダーと、スペックを固定し価格を抑え量産に成功したPro Seriesというラインナップがございます。更に様々なモデルがございますが、今回は初回という事もあり定番モデルであるStandardについてご紹介させて頂きます!

Standard

名前の通り、Suhrギターの中では非常に定番のモデルです。
ストラトシェイプより若干小振りなサイズのディンキーシェイプを採用し体へのフィット感が増し、豊富なピックアップバリエーションで多彩なサウンドを操れ、二点支持トレモロユニット、もしくはフロイドローズでの過激なアーミングに加えロックペグを採用し安定したチューニングを持った、現在のコンポーネントギター市場でも非常に人気の高いモデルです。

Pro Seriesではスペックを固定する為、基本H-S-Hでボディはザグられております。ピックアップバリエーションはS-S-H等もございますが、ピックガードでザグりは隠されております。
カスタムオーダーでは一本一本製作する為ザグりは顧客に合わせ、ノンピックガードももちろん製作可能ですが、前述の理由でPro Seriesは基本ピックガード付きになります。

John Suhrのフェイバリットとして、基本ボディはバスウッドバックのメイプルトップ。Suhrギターの特徴でもあるどこまでも澄んだクリスタルクリーンはこのボディ構造ならでは。一度弾いたら病みつきになる、そんな音色です。

指板ラジアスには10”-14” を採用し、非常にフィンガリングし易く手に吸い付くようなネックグリップEven C Mediumを採用。フレットはジャンボサイズのステンレスフレットを採用し、減りも少なく押弦も滑らかです。
ステンレスフレットはよく金属っぽい音、と比喩されますがSuhrのそれは全くと言っていいほどなく、むしろ高音域が心地よいサウンドだと感じます。弾けるような高音域は特にカッティングとの相性がよく、ハーフトーンでは他ではなし得ない、絶妙なサウンドを誇ります。

弾いて頂くとわかりますが、本当に万能なギターでオープンな音色を持ち、これ一本でジャズ、ブルース、ロックにメタル、何でもこなせる非常に優等生なギターです。
よく優等生なギターというと、癖がなく個性がないんでしょ?と思われる方も多いかと思いますが、そんな事はなく、これがSuhrギターの個性だと私は思います。

近年では付属ケースがハードケースからギグバッグに変更され、持ち運びにも優れております。クッション性抜群の素材に、両肩で背負えるショルダー、収納も多い高性能なギグバッグです。

いかがでしょうか。
少しでもSuhrギターの魅力が伝われば幸いでございます。次回はもう一つの定番モデル、Modernについてご紹介させて頂きます。Standardとの違いや、Modernの特徴等たっぷりと語らせていただきます。

今回も最後までご覧になって頂きまして、誠にありがとうございました。次回もお楽しみに!

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