Paul Reed Smith Factory出張レポート!〜1〜

いつもイシバシ 楽器店をご利用頂きまして、誠にありがとうございます。

新宿店ペダルホリック担当:久保です。

本日はエフェクターのご紹介!ではなく、現在私はアメリカメリーランド州にある、Paul Reed Smithのファクトリーに来ております!

初のアメリカ出張ということで、非常に興奮しております!

今回はPRSファクトリー出張編として、Paul Reed Smithファクトリーで何をしているのか?をご紹介してまいりたいと思います。それでは早速ご紹介してまいりましょう!

■PRS Factory

という事で、PRS Factoryにやってまいりました!入ってすぐ左に受付、右にはショールームがございます。日本には入ってきていないハイゲインアンプのARCHONがあったり等、既にこの時点で興奮しましたw

今回は2階へ上がります。

■Private Stock Order

この記事を書いている4/10(火)時点では、PRSの最高峰ライン、Private Stockのオーダーが終わった段階です。

私は渋谷店オーダーのPrivate Stockを少し手伝わせていただきました!

ではオーダーの流れをご紹介してまいりましょう!

■PRS Wood Vaultでの木材選定

オーダーにあたり、まずは木材を保管しているWood Vaultという場所にて、オーダーに使用する木材を選定します。

ご覧のように、Private Stock用の木材がズラリと並んでおります!トップの木材を選ぼうにも、メイプルでも1ピースの物もあれば2ピースでウェストコーストかイーストコーストにするか、バールメイプルやスポルテッドメイプル等もあり、エキゾチックウッドではタスマニアン・ブラックウッドやマッカーサーエボニー等、非常に莫大な種類、数量があり私はとても選べませんでした(笑)

もちろんトップ材以外にも、ボディバック材、ネック材、指板材、ヘッドストックベニア材等、ギターに使用する木材は全てこの素晴らしい材の中から選定出来るのがPrivate Stockの魅力の1つです。

木材には使用できるモデルや、重さなどを表す数字がかかれております。例えばCustom等薄いボディの物であれば『6』という数字の物、McCarty等少し厚めの物は『8』、オールマホガニーボディでMcCartyを作ろうとすると『10』といった具合ですね。

実際やってみて分かったのは、木材は非常に重く、選定する段階で疲れるという事です(笑)軽いのは指板材とヘッドストックベニア材くらいでしたが、これはこれで枚数が多いので疲れます(笑)

これも非常に重要なことで、体力と気力がある作業なんだなと身に染みて感じました。膨大な数量の木材を見て選定、それらを製品化する事の難しさを知りました。現在当社に在庫しているPrivate Stockはこの作業を経て製品化されております。

そして選ばれた木材がこちら!

選ばれた木材を元に、

・何のモデルにするか?

・仕様はどうするか?

等を決めて行きます。これも結局予め決めて行くと、好みの木材が無かったり、木材の杢目の濃さにより選んだ色を入れられなかったり等あり、アドリブが必要になり非常に難しいところです。木材の選定眼が必要になり、ここは経験を積むしかない部分です。

選んだ木材は最終的にPrivate Stock総責任者Paul Milesに見ていただき、Paul Milesがオーケーを出した木材はPrivate Stockナンバーを入れられます。木材横に入っている4桁の数字がそれですね。

今回選んだ1枚のヘッドストックベニアは、曲がっているのを理由に、一回ここで弾かれました。

また、角材の部分からギターの型を取っていくのですが、角材の部分で『この部分はこの箇所に使って欲しい、この部分はいらない』等のリクエストも物理的に不可能でなければ聞いていただけるので、選ぶ際に既にそこまで想定する必要もございます。

選んだ木材がどのようなモデルになるのか、私も非常に楽しみです!

いかがでしたでしょうか。
今回はPRS FactoryのPrivate Stock Vaultやオーダー時の模様のご紹介でした。

明日は弊社オリジナル仕様のWood Libraryシリーズの仕様を決めてまいりますので、次回はその模様をご紹介したいと思います!

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。次回もお楽しみに!

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