フルテンが最も似合うBOSS歪み!「HM-2W」レビュー!

BOSS エフェクター 新製品情報
BOSSの歪みペダルと聞いて、どんなイメージが浮かびますか。

王道、定番、プロユース。

ブルドラメタゾネ

色んな言葉が出てくると思います。

しかし「フルテンで使うのがベスト」という考えはまず浮かばないのではないでしょうか。

「すべてのツマミを12時位置に合わせ、お好みに合わせて調整しましょう」が基本のBOSSの歪みペダルにおいて、ツマミ全開、フルアップを推奨されるモデル。

それが最新のWAZA CRAFTによって作られた「HM-2W Heavy Metal」です。



復刻元となったオリジナルHM-2については、1981年のDS-1に続くゲインの高い歪みペダルとして、1983年にデビュー。

当時はNWOBHM全盛期とも重なり、大音量のアンサンブルの中でも圧倒的な存在感を放つ改造マーシャルのサウンドを再現するようなイメージで開発が進められていたようです。

オリジナルHM-2は1991年に生産が終了し、BOSSハイゲインシリーズはHM-3(Hyper Metal)と皆さんご存知MT-2(Metal Zone)に引き継がれていきます。

XT-2(Xtortion)やPW-2(Power Driver)なんていうクセの塊のようなハイゲインペダルもありましたが、それはまた別のお話。

その後、よりモダンでエッジの効いたメタルサウンドに特化したML-2(Metal Core)や、MD-2(Mega Distortion)などもラインナップに加わり、現行ではハイゲインシリーズはオーバードライブ系の7.5機種を上回る9.5機種のバリエーションとなっています。(※0.5はOS-2を含むため)

モデルイヤーとして決して短くはない8年の間生産されていたにもかかわらず、日本製BOSSペダルの例に漏れず、生産終了後の海外でのニーズの高まりはまさしく熱狂的。

特に北欧のメタルファンの間では「聖杯」として長く求められ続けてきたペダルのひとつであり、近年でもLine6 Helixにファームウェア3.0アップデートの際にHM-2のモデリング(=Swedish Chainsaw)が収録されるほどの人気を誇っています。

実際にHM-2W Heavy Metalを使用してみた感想をお伝えしたいと思います。



【Standardモード】

COLORMIX Lを全閉すればスカスカラジオトーン、COLORMIX Hを全閉にすればモゴモゴウーリートーンになることからも、ギターサウンドのボディとエッジに関わるポイントを中心にピークが強めに設定されている感じがします。

DISTは全開にしたとしてもノイズは少なく、歪みの「密度」や「濃度」をコントロールするツマミ、と捉えて扱うと良さそうです。

LEVELは音量を上げると同時にトレブル、プレゼンスが増す感触があり、ヴィンテージアンプのボリューム、あるいは現代的なチューブアンプのPresenceとResonanceのようなイメージを持って触ってみると扱いやすいでしょう。



【Customモード】

ローエンドが明確に増強され、歪みも更に深さを増し、ザクザクジャリジャリとしたメタリックな感触がいっそう際立ちます。

後段にEQを接続してよりえげつないサウンドを狙ってみたり、DISTを中くらいに抑えつつ前段にブースターを挟んでプッシュアップするハイゲインプリアンプのような感覚で使ってみると面白いかも知れません。

単体でのチェンソーサウンドを狙うならStandardモード、他のペダルと組み合わせてより過激なサウンドを求めたり、リターン挿しでプリアンプとして使うならCustomモードを選択するのが良さそうです。



今回はドロップCチューニングのパッシブPU搭載ギターでテストしましたが、濁りが少ないモダンなトーンも充分に作れそうだと感じました。

ノイズはゲートの存在を疑いたくなるほど少ないですが、この辺りはBOSSの製品開発技術者によって作り込まれた「匠の技」によるものでしょう。

取扱説明書によると、COLORMIX Lが100Hzとギターとしてはかなり低いところをピークにして掛かるようですが、このCOLORMIX Lコントロールがスタックアンプのようなハコ鳴り感を演出しており、分厚いローエンドを残しながらエッジの効いたハイゲインな歪みを得るために一部のジャンルで熱狂的に求められていた理由かも知れません。

また、シューゲイザー的な音の壁を作る際にもベースとモロにぶつかるCOLORMIX Lコントロールはポイントになりますし、BIGMUFFに負けず劣らずの量感のある低音を出せるので、ペダルボードに忍ばせておくと面白いでしょう。

COLORMIX Hは1kHzを中心に掛かり、ヌケというよりアタック感、ミッドレンジのパンチやタッチレスポンスに関わる部分になるため、ある程度高めにしたくなります。



音作りの手順は「まず全てのツマミを全開にして要らないところを減らしていく」のがHM-2Wのお作法です。

が、それではハードルが高いという方にはBOSSの基本である全てのツマミを12時位置からスタートし、好みのアタック感を得られるポイントにCOLORMIX Hを設定。

COLORMIX Lでボディを加えつつ、パームミュートの際にローエンドの飽和を感じるギリギリで留めるか、適宜LEVELで輪郭を得られるようにフォローする...という流れも良いでしょう。

DISTの位置は刻みリフやリズムギターメインなら12-14時程度、リードメインなら全開くらいの大雑把な使い方でOKです。

とにかくハイゲインにもかかわらずノイズが少なくハムバッカーでの使用ならほぼ気にならないレベル、アクティブPUなら更にクリアな歪みが得られるでしょう。

 

定石とは異なるアプローチでの音作りを楽しみたいすべての方におススメのHM-2W Heavy Metal、発売は8月28日(土)。

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