Line6「Helix」が遂に公開!ヤマハ新製品発表会レポート!
10月に入り、すっかり秋らしく少し乾いた風が吹く銀座で行われたヤマハミュージックジャパンの2015年秋冬新製品発表会にお邪魔してきました。
今回はギター、ベース、ハイグレード&コンパクトなキーボード、ドラム各楽器の2015年秋冬発売の新製品をプロミュージシャンの方々がステージでラウドに鳴らしまくる!というなんとも贅沢な趣向。
そんな中でも、なんといっても皆さまお待ちかねは、LINE6の新たなフラッグシップモデルとなる、話題沸騰中の「Helix(ヒリックス)」でしょう。
既にLINE6のホームページ上でチェックされた方も多く、かなり気になっている新製品ではないかと思います。
これまでのマルチエフェクターとは、一線を画する豪華なカラー液晶画面とフットスイッチの周りにカラフルなLEDライトが灯り足元が鮮やかに彩ります。
このHelixが誕生するまで、なんと6年もの歳月を費やしたとのことで、トライアンドエラーを何度も繰り返し、エンドユーザーやミュージシャンからの声、要望を取り入れることにより理想的なマルチエフェクターを完成させたとのこと。。LINE6がこれまで培ってきた20年という長いデジタルモデリングの歴史の集大成となっております。
新たにデザインされたHXモデリングエンジンが作り出すリアルな真空管アンプのサウンドは、ピッキングやコントローラーを動かしたときの真空管の音質変化から、そのアンプが持つ電源部分の動きまで細部にわたって再現します。チューブアンプだけでなくトランジスタのクリスタル・クリーンでお馴染みの、あのサウンドも見事に再現しておりました。
そしてエフェクト類も同様に搭載しているトランジスターなどの内部パーツ一つ一つを分析し、ユニバイブやテープエコーなどの歴代の名器たちを再現致します。
多方面からさまざまな声を聞き実際に形にしたHelixは多機能マルチエフェクターとなっておりますが、その操作性は驚くほど簡単で、これまでのプロユース向け機材ではあり得ない程、簡単で分り易く、エフェクター初心者でも数分いじれば覚えてしまうはずです。
内覧会に来ていた開発者に「PC/MacとかiOSで使うような専用エディターなんかはないの?」と聞いてみた所、「エディターを使うまでもないくらい簡単に扱えるから、今の所出す予定はないなぁ」という衝撃的な発言が…。
実際の音作りの手順を実演してくれましたが、Amplifi用アプリを更に進化させたような視覚的にも感覚的にも把握しやすく構成された画面を見ながら、メインエンコーダーとコントロールノブだけの操作で実に手早くいとも簡単にエディットを済ませてしまいました。
時間にシビアなプロの現場で求められる「早さ」に対する明確な回答を実現している辺り、ありふれた宣伝文句ではない正しく「プロ仕様マルチエフェクター」であるという凄味を感じさせてくれます。
各フットスイッチにも液晶があり、どのモデルがアサインされているのか一目瞭然。
開発者は「もうペダルにテープを貼って、いちいち音色名を書かなくていいんだ」などと冗談めかしていましたが、この辺りも必要なサウンドに応じてシステムを頻繁に組み替えるプロの現場からの意見を細かく汲み取った成果と言えそうです。
こちらがHelixのチューナー画面となっておりますがカラーで、しかも大画面のLCDなのでステージ上のチューニングもかなりやり易くなるかと思われます。
プリセットしているアンプ、エフェクトのルーティング上の配列とは関係なく、好きな位置のフットスイッチに任意のモデルを置く事が可能で、オン/オフの多いエフェクターを手前のフットスイッチにアサインすることも可能です。一つのフットスイッチに複数のエフェクターをアサインする事も可能なので、一回のフットスイッチ操作で複数のエフェクトを同時にオン/オフすることもでき、足さばきから開放され集中して演奏を楽しむことができます!また、フットスイッチの働きをラッチ、アンラッチと選択することが可能なので一瞬だけ踏みたい音色がある場合などにもかなり便利に使えそうです。
背面には高音質で出力するデジタルアウトやステレオ対応のバランス/アンバランスのアウトプットから、4系統のFXループ、ダイナミック/コンデンサーの両方に対応したMIC IN、ヘッドホンアウト、AUX IN、MIDI IN/OUT(THRU)、そして8IN/8OUTのUSB端子とかなり豪華な顔ぶれとなっています。
ギターはもちろんですが、これまでのPODからの流れも継承しておりベース用のアンプモデリングも入っているので多くのプレイヤーに使って頂きたい1台です。
「Real」「Smart」「Control」 の3つのキーワードを掲げたLINE6 Helix。まさに無限の可能性を感じます。
価格、発売日等は正式に決まり次第、お伝えいたしますので、お待ちください!
ホールの外周に配された新製品の中には、大ヒット中のハイグレードコンパクトキーボードrefaceシリーズの4台も展示されていました。(reface詳細記事:「DX」「CS」「YC」「CP」。YAMAHA「reface」の正体は、歴史を象徴するハイグレード・コンパクト・キーボードだった!)
イシバシ楽器では、今回の発表会でも素敵な演奏を聞かせていただいた、Gakushiさんをお招きし、このrefaceの魅力がたっぷり伝わるイベントを開催します!
シンセサイザーのマエストロ氏家克典と、AI、加藤ミリヤ、久保田利伸、清水翔太、Skoop On Somebody、三浦大知など、数々のライブサポートを行い、アレンジャーとしても活躍しているGakushiが夢の共演!
キーボーディストもそうでない方も楽しめる要注目のイベント。是非、ご参加ください。
そして、このrefaceを支えている2段式キーボードスタンドは、ヤマハが新たに取り扱うことになったイタリアのクイックロック(QUIKLOK)社の製品で、テーブル型から超小型のXタイプスタンドまで幅広くラインナップ。
既存のキーボードスタンドとは一味違った見栄えのするデザインを持ったブランドです。
ちなみにイシバシ楽器では、いちはやくrefaceが収納可能なオリジナルケースを販売中です。
▲クリックで詳細ページへ。
長年プライベートブランドで商品開発に携わってきたイシバシ楽器ならではの、低価格で高品質、高性能なソフトケースに仕上がりました。
▲他にも、人気沸騰爆売れ御礼のウェブキャスティングミキサー・AG03-MIKUの展示も。
また、アコースティックギターのピックアップやプリアンプなどでお馴染みのFISHMANが開発したコイルレスピックアップ(!!)・Fluenceを搭載したYAMAHA SGも展示も。
コイルを使わない、という全く新しいスタイルのアクティブタイプのピックアップで、USB端子からの充電が可能な専用のバッテリーパックと合わせて使います。
外来ノイズや長いケーブル使用時の音質劣化などに強いデザイン構造を採用しつつ、トラディショナルなギターらしいトーンを楽しめる画期的なモデルです。
というわけで、魅力的な楽器が盛りだくさん!
世界の楽器メーカー「YAMAHA」が、贈りだす今年の新製品たちに、目が離せません!