Gibsonアコースティックギター 「ラウンドショルダー」vs「スクエアショルダー」!
石橋楽器店WEB SHOPアコースティックギター担当の納富です。
今回は、Gibsonアコースティックギターの”ラウンドショルダー”と”スクエアショルダー”をご紹介!
Gibsonアコースティックギターをご存知の方は、いまさら?と思われるかもしれませんが、よろしければお付き合い下さい♪
ラウンドショルダーといえばJ-45やSouthern Jumboなどが代表モデルで、一方スクエアショルダーといえばHummingbirdやDoveが有名です。
では、この”ラウンドショルダー”と”スクエアショルダー”では何が違うのか?今回はレギュラーモデルの「J-45 STANDARD」と「Hummingbird (Modern Classic)」を例にとってご紹介致します!
J-45に代表されるラウンドショルダーは、読んで字のごとく「なで肩」のことで、NECK側のBODY SHAPEがそのような形状になっています。
←J-45 STANDARD VS
Hummingbirdに代表されるスクエアショルダーは、こちらも読んで字のごとく「いかり肩」で、こちらもNECK側のBODY SHAPEがそのような形状になっています。
←Hummingbird (Modern Classic)
この2モデルのBODYサイズを測ってみると、やはりBODY上部からくびれにかけてに違いが出ています。
ただ、この2モデルは、スプルースTOP、マホガニーSIDE/BACK、マホガニーNECK、ローズウッド指板、24.75インチギブソンスケール、グローバーロトマチックペグといったサウンドを左右するスペックは同じなのです。
それでも、この2モデルのサウンドの違いは歴然です。やはりそれはBODYの「容積」によるものが一番に考えられます。
ラウンドショルダーはスクエアショルダーよりBODY容積が小さい分コンプレッションがかった力強いラウドなサウンドで、スクエアショルダーはBODY容積が大きい分サウンドに広がりがあり、まとまりのあるバランスの取れたサウンドになっています。
では、このサウンドの違いはBODY SHAPEだけによるものなのか・・・
そもそも現在のGibsonサウンドを決定付けているのは、NECKジョイントの「にかわ接着」と、もう1つは「Domed Top」にあります。
このDomed Topは、BODY TOP/BACKのアーチ形状のことを指します。TOPは”28 Foot Radius”、BACKは”12 Foot Radius”になっています。
Gibsonモンタナ工場のこのDomed Topは、元マスタールシアーのレン・ファーガソンがVintageの素晴らしい個体を元にデザインし、考案したものです。
このDomed Topを作り出すには、TOP及びBACKのブレーシングがとても重要になります!
この2モデルは、共にTOPにはスキャロップドXブレーシング、BACKにはラダー状のブレーシングが施されています。
今回着目したのは、「J-45 STANDARD」と「Hummingbird (Modern Classic)」のBACKブレーシングの形状の違いです!!
まず、「J-45 STANDARD」のBACKブレーシングを見てみましょう。
ご覧の通り、ラダー状に並んだBACKブレーシングは、細く、背丈が高く、天辺がフラットに切られています。
一方、「Hummingbird (Modern Classic)」はどうでしょうか。
上のJ-45よりも厚く太い、そして背丈が低く、天辺がラウンド上に緩やかに仕上げられています。
このBACKブレーシング材の形状の違いは大きいですね~~
ちなみにブリッジプレートの大きさも違います。
左が「J-45 STANDARD」で、右が「Hummingbird (Modern Classic)」です。
縮尺が違っていますが(汗)・・・、明らかにHummingbird (Modern Classic)のほうが幅広で大きいです。
いかがでしたでしょうか~~♪
ラウンドショルダーとスクエアショルダーの違いは、単にBODY SHAPEの違いだけではなかったのです!
こういった細かな部分もサウンドに影響してくるのでしょう~♪
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是非お気に入りの1本を見つけてみてください♪
あと、MONTANA特集ページも是非覗いてみてください♪