Sonar新シリーズの仕組みについていろいろ聞いてみた。
東京・八重洲のGibson Show Roomにて、発表会が開催されており、
新制度についていろいろ聞いてみました。
昨年から、次期バージョンにて、サブスクリプション(年会費)制に移行することが表明され、
何かと取り沙汰されていたDAWソフトのSonarシリーズ。
サブスクリプション制に移行するにあたっては、兼ねてからいろいろ噂が飛び交っていました。
「年会費払わないと、使えなくなるのか!?」とか
「年会費払わないと、アップグレードの際、いちから買い直さないといけないの!?」 など…。
でも、ご安心ください! 今回の制度、噂よりは比較的良心的なものになんですw
まずは、SONAR新シリーズを入手するには以下2つの方法があります。
①お店(楽器店)でパッケージ版買う
②本国サイトからダウンロード版を購入する
②のダウンロード購入は、①のお店で買うより、1万円~1万5千円くらい高くなる予定なので、
お店(楽器店)で買う方がお得です!(是非イシバシ楽器で買ってください)
パッケージ版の箱の中には「日本語マニュアル」と「ライセンスカード」が入っています。
DVDなどのメディアは入っておらず、メーカーサイトからダウンロードする形になります。
(まぁやっぱりダウンロードする形にはなるんですが、日本語マニュアルもつきますので、ここは是非パッケージ版をお求めください)
1、メーカーサイトより、専用ソフトウェア Cakewalk Command Center(無料) をダウンロード、
2、パッケージに同梱されているライセンスカード記載で、シリアルナバーを入手、
3、ダウンロード可能になります
という手順です。
▲ライセンスを管理する「Command Center」。
アップデートが日々行われますが、任意のバージョンに戻ることも可能。
(https://www.cakewalk.com/Command-Center)
それでは、新シリーズのラインナップを見てみましょう。
▲左からPLATINUM、PROFESSIONAL、ARTIS
【通常版】
製品名/税込販売価格(予定)/発売時期
●SONAR PLATINUM ¥59,400 3月上旬
●SONAR PROFESSIONAL ¥27,000 3月上旬
●SONAR ARTIST ¥14,040 3月上旬
【アカデミック版】
製品名/税込販売価格(予定)/発売時期
●SONAR PLATINUM アカデミック ¥42,120 3月下旬
●SONAR PROFESSIONAL アカデミック版 ¥17,280 3月下旬
(SONAR ARTISTにアカデミック版はありません)
価格帯は従来とほぼ同じです。
製品名に「SONAR 8」とか「SONAR X3」のような、バージョンを表す数字がなくなりました。
新制度移行に伴い、バージョンという考え方をなくしています。
気になる新制度、その式仕組みですが、「サブスクリプション制」ではなく、
SONARでは、「メンバーシップ制」と呼んでいます。
DAW業界では、毎年冬に大幅なバージョンアップが行われてきましたが、
今後SONARでは、新機能の準備ができ次第、逐一配信するとのこと。
SONAR新バージョンを購入、アクティベーションした後、1年間は、
新機能の配信(いわゆるバージョンアップ/アップデート)、およびメーカーサポートが、
無償で受けられます。(メンバーシップライセンスが1年間有効、という言い方になります)
で、使用開始から1年たったら…
メンバーシップライセンスを更新するかどうか、を選ばなければなりません。
(ライセンスの更新作業は、メーカーサイト「Cakewalk Store」で行います)
≪更新する場合≫
ライセンスを有料(優待価格)で購入することで、引き続き新機能の配信と
メーカーサポートが、無償で受けられます。
購入は、
「一年ライセンス=アップフロント購入」と
「月単位ライセンス=マンスリー購入」があります。
どちらも申込時は、1年分の料金で申し込むかたちになりますが、
マンスリー購入の場合、途中退会が可能で料金の払い戻しが受けられます。(手続きは面倒だとおもいますが…)
さて、気になる料金は
月額2,000円程度、一括(アップフロント)決済ですと、もうすこしお安くなるよう、調整中とのこと。
一年間で24,000円程の見通しになりますので、いままでの年に1回のバージョンアップ方式と金額的に大きな相違はないと言えます!
(また一度申し込んだライセンスは、特に何もしなければ自動更新されるようです)
≪更新しない場合≫
引き続き、ソフトは使用できます。(その先もずっと使用できます)
ただし、新機能の配信とメーカーサポートが、受けられなくなります。
【ここが重要】
使用開始から1年後、メンバーシップライセンスを更新しなかった場合も、
優待価格でいつでも再開することができます。
(一度更新しなかったからといって、最新バージョンにするのに、一から買い直す必要はないんです)
「1年使ってみたけれど、この先どしようか、、、。
お金払いたくなし、このままでいいや、、、、。
(数か月後…)
うぉおおお、この新機能欲しい!!!」
という状況になれば、メンバーシップライセンスを更新することで、最新の機能が得られます!
この場合も、メンバーシップライセンスの再開にあたっては、月額2,000円程度の見通し、とのこと。
-既存ユーザーの方は…-
2014年12月1日以降に、SONAR X3 をお買い上げ、アクティベートしていただいたお客様は、
無償で新シリーズへのバージョンアップが可能です。
SONAR X3 Producer ⇒ SONAR PLATINUM へ
SONAR X3 STUDIO ⇒ SONAR PROFESSIONAL へ
SONAR X3 ESSENTIAL ⇒SONAR ARTIST へ
新シリーズが、現「X3」より安くなることはない、とのことなので、
購入を考えている方は、今買っても損はありません。特に機能がフルにあるSONAR X3 Producerがおすすめです。
2014年12月1日以前からご使用いただいている方は、残念ながら、新シリーズへのバージョンアップは有償となります。
しかしながら
PLATINUMへのバージョンアップは、25,000程度、
PROFESSUINALへのバージョンアップは、15,000程度 になる模様。
お持ちのバージョンが何であるかは、問わないとのことで、古いバージョンをお使いに方は、
非常にお買い得になりそうです。
SONARに関しては、「X」シリーズにせず、「8」などのバージョンのまま使っている方も多いとおもいます。
SONARを今後も使い続けたい方は、やはり、この機に最新版にしておく方がよさそうです!
ちなみに、バージョンアップは本国サイトでの申込となります。
いま持っていらっしゃるレジストレーションコードが必要になります。レジストレーションコードは、
登録メールアドレスと紐づいて管理されています。
メールアドレスの変更があった方は、一度登録内容を更新する必要がありますので、
バージョンアップ前に、一度TASCAMへお問い合わせをしてみてください。
まぁいろいろややこしいことになっていますが、皆様いかがでしょうか。
「ユーザーに快適さを提供できる仕組みにするため、十分にマーケティングを行ってきた。
新制度になったことで、ユーザーの要望に対しても柔軟に対応できるようになるし、
今まで以上に新機能の内容やアップデートのスピードが向上します。
ユーザー自身も快適さを感じてもらえるようになります。」 とcakewalk、MICHAEL HOOVER社長。
▲cakewalk社 MICHAEL HOOVER社長。
新しいバージョンの機能紹介は、追ってレポートしますが、
プラグインの増加や変更というよりは、操作性が向上する機能を盛り込んだ感じです。
「あまり派手なものはないです」とTASCAM担当者は言うものの、
・DSDフォーマットのインポート、エクスポートに対応
・ミキサーのシーンメモリのようなミックスメモリ機能
・スクロール可能なコントロールバー
・複数のボーカルパートの発音のタイミングを合わせられる「Vocal Sync」機能
・インパレスレスポンスのリバーブ搭載
・Addictive Drums2収録
など、わりと魅力的な新機能も装備!
このあたりは、続報を待たれよ!