コイルタップって何だろう???
ここ最近、エレキギターの多くのモデルに搭載されているコイルタップ機能。
コイルタップと言われても何のことやら??と思ってる方も多いのでは?
でも、その前にエレキギターのピックアップについて軽くお話しておきましょう。
ギターの弦振動を電気信号に変えるピックアップは、現在ほぼ、「シングルコイルピックアップ」と、「ハムバッカー(ハムバッキング)ピックアップ」の2種類が主流になっています。
ストラトタイプに使われるシングルコイルピックアップ
レスポールタイプに使われるハムバッカーピックアップ
ハムバッカーピックアップには↓のようにカバーが付いてるタイプも多いですね。
シングルコイルとハムバッカーを見比べるとすぐ分かりますが、ハムバッカーピックアップはシングルコイルピックアップが2つ並んだ状態になっています。ハムバッカーはこの2つのコイルがあることにより、シングルコイルよりも弦振動を倍に感知することで、大きい信号をひろい、図太いサウンドを出力する仕組みになっています。また、2つのコイルでハムノイズを打ち消しあって(ハムをバッカーして)いることも特徴です。
さて、そこで昔、頭のいいギター職人さんがこんなことを考えたんでしょうね。
『ハムバッカーって2つのコイルが並んでるじゃんよぉ?だったらさぁ!2つ並んだコイルの片方を切ったら、シングルコイルになるじゃんか!』
って。
そう。それがコイルタップなんです。笑
図太いサウンドが鳴るハムバッカーピックアップが搭載されているレスポールモデルでも、このコイルタップ機能によって、ピックアップがシングルコイルになり、ストラトのように繊細で切れのあるブライトサウンドが得られるという、ギター1本で2本分の役目を果たせてしまう夢のような機能。
それが、コイルタップ。
かつて、70年代のギブソンギターには専用のコイルタップスイッチが付いたモデルも存在していますが、現在、ギブソンやエピフォンの多くのレスポールモデルに追加されたコイルタップは下のようにボリュームノブを引っ張ることでコイルタップが出来る仕組みになっています。