世界的トップブランドMartinのカスタムショップモデルに迫る!

Martin アコースティックギター 特集
いつも『GuitarQuest』をご覧いただき、ありがとうございます。アコースティックギター担当の藤本です。

前回までに様々なGibsonアコースティックギターについてお伝えさせていただきましたが、今回はもう1つのアコースティックギターのトップブランド、Martinギターについてお伝えしたいと思います!

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もはや説明不要のトップブランドMartin


創業は1833年、180年以上たった今でも多くのギタリストに愛され、世界でも最も有名といっても過言ではないアコースティックギターのトップブランドです。
Martinギターは、古くはハンク・ウィリアムズやクラレンス・ホワイトといったアメリカのカントリー/ブルーグラスギタリスト、そしてニール・ヤングやエリック・クラプトン等、今もなお世界で活躍し続けているアーティスト達に愛されており、彼らの名演・名曲を支え続けています。

日本国内でも1970年台のフォークミュージックのムーヴメントとともに加藤和彦、石川鷹彦、伊勢正三、吉田拓郎、イルカなど多くのミュージシャンがMartinギターを持ち、近年でも小田和正、桜井和寿、福山雅治がライヴでMartinギターを演奏している姿をよく見ますね。

Martinカスタムショップ


誰もが憧れるフラッグシップモデルD-45や永遠のスタンダードと言われるD-28などのMartinを代表するモデルは、現在アメリカ・ペンシルバニア州ナザレス工場にて生産されています。

そのナザレス工場内に20名ほどの精鋭スタッフチームによる「Custom Shop」が存在し、究極のヴィンテージ・リイシューと言われるAuthenticシリーズ、ショップオーダーモデルやワンオフモデルなどが製作されています。各作業工程ごとに担当スタッフをおくことで高い次元でのクオリティーを維持し、決して生産効率は高くないですが、1本1本に費やす時間と労力は惜しまず、最高のギターを製作するのがカスタムショップです。


非常にユニークかつデザイン性溢れる1本をご紹介


前振りが長くなってしまいましたが、今回私がご紹介したいのは、そのMartin Custom Shopにて製作されたプレミアムな1本。6月に当社スタッフがナザレス工場へ赴き、現地で買い付けをいたしました!

Martin マーチン / Custom Shop D-28 Large Sound Hole -Premium Sitka VTS / Wild Grain East Indian Rosewood-


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Martinギターを代表するドレッドノートシェイプ、14フレットジョイント、ベースモデルはD-28。まずはボディーTOPに厳選されたプレミアムグレードのシトカ・スプルースをご覧ください!

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昨年発表され話題となったVTS(Vintage Tone System)加工を施しています。Martinギターの歴史の中でも意味のある1930年代のサウンドやそれ以前のサウンドをイメージしており、音抜けの良いトップ鳴りを感じられます。
またさすがにプレミアムグレードだけあって木目の詰まり具合も抜群で、非常に良い顔つきです。

続いてSIDE/BACKのうねる杢目が印象的なインディアン・ローズウッド。

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私自身、オーダーモデルなどで板目のマダガスカル・ローズやココボロ材を選定したことはありましたが、レギュラーモデルなどでも使われるインディアン・ローズウッドでこういった杢目の材を採用したモデルは初めて見ました。
これも膨大な木材ストックを持つMartin工場の規模、そしてCustom Shopチームによる卓越した選定眼があってこそだと思います。

こうしたプレミアム感あふれるウッドマテリアルを体感できるのはCustom Shopモデルの醍醐味と言えるのではないでしょうか。

実は、このモデル、他にもユニークな部分がたくさんあります。1つは、サウンドホール。一見普通のホールに見えますが、実はホールサイズが大きいのです。

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あのクラレンス・ホワイトモデルにも採用されているラージサウンドホールってやつです。

2つ目はボディーTOPのロゼッタとトリム、ボディーBACKのストリップにはマルチカラーのロープ・インレイ。

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お洒落ですよね。私こういうの好きです。

3つ目!ボディーバインディング、ヘッドバインディングになんとPaduak(パドゥーク)材を使ってます!

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そして最後は指板のカスタム・インレイ。ここまできたら普通のポジションマークじゃ物足りないです。

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高いデザイン性、そして細かく丁寧な職人の業が光ります。

なかなか通常のショップオーダーで洒落たデザインって思いつかないんです。こういったセンスあるデザインは、個人的にグッときちゃいます。

サウンド特性と演奏性
マテリアルやルックスばかりの話になってしまいましたが、肝心のサウンドも申し分ありません。
シトカ・スプルースとインディアン・ローズウッドという組み合わせについてはもう何も心配ないです。間違いなくMartinサウンドの良さが際立ってます。VTSトップによる音抜けの良さ、はっきりしたアタック感、ローズウッドのレンジ、ラージホールによる音の飛び方とボリューム感、どれも良いです。

またブレーシングはD-18 Authentic 1939にも採用されているGEスタイルのリアシフテッド・スキャロップブレーシング。低音がよりゴツっとした印象になります。NECKはジーニー・マホガニー。ここもMartinファンの方にとっては見逃せないポイントでしょうか。フルシックネスシェイプでしっかりとしたグリップなのでヴィンテージMartinファンの方には馴染みある弾き心地かと思います。

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厳選されたボディーマテリアル、ヴィンテージMartinサウンドへの追求、洗練されたデザインが光るプレミアムな1本を是非!

その他イシバシ楽器各店にて取り扱い中のMartin Custom Shopモデル達も是非ご覧下さい!

>>Martin Custom Shopモデル一覧はこちらから<<

この記事を書いた人

藤本 賢
昭和61年生まれ(1986年)、神奈川県出身、左利き。父親の影響で小学生の頃よりギターを演奏。2008年入社、現在は立川店サブマネージャー。好きな音楽はロック、ソウル、R&B等ジャンルは幅広く、フェイバリットギターはGIBSON ES-335。今一番ほしいものは「スモールサイズのアコースティックギター」。