WAZA AMPにBOSSニューモデルも!Roland/BOSS新製品発表会に行ってきました!

真っ青に抜ける晴天に恵まれた昨日2月2日、都内スタジオで行われたRoland/BOSSの新製品発表会に行って参りました!
Roland/Boss 2016 meeting
「WAZA AMP HEAD&CAB」や「VB-2W」「VO-1」など先月のNAMM2016でも大評判だった製品が目白押しでした!

BOSSエンジニアの革新的精神の結晶 – WAZA HEAD&CABINET

BOSS WAZA-HEAD CAB
「理想のロックサウンド=ブラウンサウンド」をテーマにTubeLogic技術を用いて突き詰めた4チャンネル150Wアンプヘッド。
実際に音を出してみると真空管無しとは思えない音圧感とピッキングレスポンスの良さに驚きました。

特に中音域の質感は爆音仕様の改造マーシャルそのものと聴き紛うほどの厚みがあり、従来のモデリングアンプやソリッドステートアンプではどこかわざとらしく感じられていた「強く歪ませたアンプセッティングでギター側のボリュームを少し下げた時」のクランチやクリーントーンも非常にリアルです。

アンプのツマミの位置をどんなセッティングにしてもキャラクターを失わないアンプとしての懐の広さが感じられました。
また、1W、50W、100W、150Wの4段階で切り替えられるパワーコントロールやUSBアウトプットなど、ライブステージでの使用だけでなく自宅練習やスタジオでの作業にも使える機能が盛り込まれており、現代のシーンに即した「一台で全て完結できるアンプヘッド」として扱いやすいモデルに仕上がっています。

試奏をさせて頂いた際にアンプ開発のエンジニアの方から色々とお話を伺ったのですが、木製のキャビネットから取り外して3Uのラックに収めることも可能、ということで不躾ながら「WAZA HEADのプリアンプ部分だけを使って、他のメーカーのパワーアンプなどと組み合わせるのも可能ですか?」と伺ってみたところ「あえてそういった機能は持たせていません。それではアンプとしての値打ちが半減してしまうでしょう。」との回答が。

プリアンプの作り込みだけではなく、パワーアンプでの増幅時に加わるサウンドキャラクターにも拘り、アンプとしてのトータルパッケージを考えて設計を行ったことへの自信が伺えました。
また「なぜブラウンサウンドをテーマに据えたのか」という部分については「日本のマーケットだけでなく世界のマーケットでの意見も取り入れて勘案してみた時に、改造マーシャルや現行のEVH 5150IIIなどは未だ人気が高く、やはりブラウンサウンドがベストなギタートーンのひとつ、という認識が強かったので、そこで勝負したかった」とのこと。

実際にはブラウンサウンドという枕詞が不要な程にアンプとしての完成された個性と魅力的なサウンドを持ったWAZA HEADですが、あえて銘打つ事で真っ向から勝負を挑む意志の強さ、そして世界的メーカーとしての矜持がひしひしと感じられました。

幻のBOSSペダル・VibratoがWAZA-nizeされて復活! – BOSS VB-2W

BOSS VB-2W
1982年の発売からごく短期間しか生産されなかった幻のBOSSエフェクター・VB-2 Vibratoを完全再現したS(スタンダードモード)と現代的なフィルタリングビブラートサウンドがユニークなC(カスタムモード)の2モードを搭載したVB-2W。

世界的に人気の高いジャムバンド・WilcoのNels Clineをはじめ、非常にマニアックでトリッキーなサウンドを生み出すギタリストたちに愛されながらもタマ数の少なさから中古市場ではかなりの高価格で取引されていたVB-2が新品で手に入るというだけでも嬉しいところ、便利な追加機能も搭載しているとあって、BOSSエフェクターファンにはたまらない一台でしょう。
VB-2と初期のBF-2、CE-3に使われていたシンセタイプの通称黒ノブも完全再現。泣けてきます。

DM-2Wのようにエクスプレッションペダル入力端子を装備しており、DEPTH(ヴィブラートの深さ)をコントロールできる辺りはなんとなく「今っぽい」アレンジセンスが感じられますね。
LATCH、BYPASS、UNLATCHを切り替えるモードセレクトはそのまま再現し、ギターリフに合わせて一瞬掛けるVB-2独特の奏法が存分に楽しめます。
ワーミーペダルのような大きな音程変化は難しいですが「フロイドローズではなくビグスビー」といった質感の柔らかく自然な揺らぎがとにかく気持ち良い一台でした。

多彩な機能のボコーダー – BOSS VO-1

BOSS VO-1
これまではキーボーディストの専売特許であったボコーダーをギタリストのモノにしてくれるVO-1。
ギターでもベースでも追従するレンジの広さとレスポンスの良さが印象的でした。

「音としては面白いけど結局何を言ってるか分からない」ボコーダーサウンドの欠点を克服したADVANCEDモードでの発声の明瞭さは特筆モノ。
入力されたギターサウンドにボイストーンを付加するCHOIRモードもトラッキングの遅れやコード演奏時の濁りなどは非常に少なく、ギターを使った新しい表現のカタチを生み出せる可能性に満ちた一台でした。

どこまでもフラットでナチュラルなベースコンプレッサー – BOSS BC-1X

BOSS BC-1X
デモンストレーターに「掛かっているのか不安になるほど自然」とまで言わしめた、原音のキャラクターを活かしたナチュラルな圧縮感がウリのマルチバンドコンプレッサー・BC-1X。
18V内部昇圧設計により充分なヘッドルームを確保しており、アクティブタイプのベースでもクリップする事なく使えます。
ツマミは4つのみとシンプルで扱いやすく、ゲインリダクションインジケーターのおかげでコンプレッションの作動も把握しやすくなっています。

過去に、掛かりが分からないほど自然なリミッティング効果を実現したLM-2というBOSSのリミッターがありましたが、このBC-1Xも同様に弾いてる本人にすら意識されないほど自然なコンプレッション効果となっており、コンプレッサーに色付けやキャラクターを求めない玄人向けな一台と言えそうです。
ただ過去を振り返るだけの回顧ではなく、現在の音楽シーンに合わせ込みながらも更に先を行く新しさを盛り込むRoland/BOSSらしい開発姿勢の滲んだ新製品の数々。
NAMM2016ではスティーブ・ヴァイやスティービー・ワンダーをはじめ、トッププロが多数ブースに訪れていたというのも納得の魅力的なラインナップでした。

国内での発売は春~初夏頃の見通しとなっておりますので、ご予約開始のアナウンスをいましばらくお待ち下さいませ!

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