世界的トップブランドMartinのカスタムショップモデルに迫る! vol.3

Martin アコースティックギター 特集
いつも『GuitarQuest』をご覧いただき、ありがとうございます。アコースティックギター担当の藤本です。

前回・前々回とアコースティックギターのトップブランドMartinのカスタムショップモデルをご紹介させていただきました。

そして今回は・・・・・

またまたMartinカスタムショップモデルをご紹介させていただきます!

決してネタぎれではございません!何度も言いますが、ネタぎれではございません!

多くの皆様にご覧いただきたい素晴らしい1本が入荷しております!

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Martinカスタムショップについて


初めてGuitar Questをご覧いただく方のために、まずはMartinカスタムショップについて少しだけお話させていただきます。
Martinギターは、現在アメリカ・ペンシルバニア州ナザレスとメキシコ北部のナヴァホアの2つの工場で生産されています。ナザレス工場では皆さんご存知のD-45やD-28などのレギュラーモデルや、Martinファンからも高い評価を得ているAuthenticシリーズなど、メキシコ工場ではBackpackerなどのミニギターや新しくラインナップに加わったRoadシリーズなどが生産されています。

そして、Martinカスタムショップはナザレス工場内の一角に存在し、20名ほどの精鋭スタッフチームによって先述したAuthenticシリーズ含めショップオーダーモデルやワンオフモデルなど所謂「カスタムショップモデル」が製作されています。

"次世代のブラジリアン" ココボロ材を使用し、そのマテリアルの素晴らしさを感じられる1本


今回ご紹介したいカスタムショップモデルはこちら!
Martin マーチン / Custom Shop OM-28 -Premium Sitka VTS / Cocobolo 3 Piece-

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まずはボディーマテリアルについてご紹介いたします。
ボディートップはVTS(Vintage Tone System)加工を施したプレミアムグレードのシトカ・スプルース。

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※VTS加工とは・・・木材に熱と圧力による特殊な加工をすることで、木材のもつ振動特性や音の伝達力が高まり、ビンテージライクな音響特性を再現しています。
マーティンギターの歴史の中でも意味のある1930年代のサウンドやそれ以前のサウンドをイメージしており、抜けの良いトップ鳴りを感じることができます。

(通常このVTS加工はトップ板とトップ板のブレーシングそれぞれに施します。本モデルのようにトップ板のみにVTS加工を施した場合はスペックシート上「TORREFIED (トリファイド)トップ」と呼ばれます)


やや赤みの強い色味ですが、これはVTS加工によるもので、みるからに硬そうな木目の具合はさすがプレミアムグレードといったところです。


続いてボディーバックとサイドには「次世代のブラジリアン」とも称される希少材ココボロを採用。

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ウッドマテリアルももちろんですが、こうした3ピースデザインもカスタムショップモデルならでは、です。さすが「次世代のブラジリアン」と称されるだけあり、ココボロは優れた音響特性をもち、低音から高音まで広いサウンドレンジが特徴的です。

ブラジリアンやマダガスカルローズなどと比べると、木材自体の油分が多いのか、高音域の艶っぽさが際立ちます。また低音は、ガンガン響いて音量感がでるというよりは、やや上品でリッチな印象で、OMスタイルのギターとのマッチングは素晴らしいです。

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サイドウィング部の印象的なうねりのある杢目と、センターウェッジ部のまっすぐな柾目とのコントラストもGood。サイドも含め、色味や質感がただならぬ雰囲気を醸し出しているのを感じます・・・。

デザイン性が光るシックなルックス


そして、やっぱり細かいルックスも気になります。

一見、「あれ、少し地味かな・・・」なんて思った方もいらっしゃると思います。たしかにD-45のようにインレイが各所に施されているデザインではありません。ぱっと見た印象はけっして豪華ではないかもしれません。

が、しかし。

このギター、すごいです。細部にまで拘ったカスタムショップチームの業が光るデザインをご覧ください!

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ヘッドロゴと指板インレイはMother of Pearlに縁取られたココボロ材でデザイン。

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ヒールキャップ、ボディーバインディング、ヘッド突き板、ヘッドバインディングは全てエボニー材を使用。

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指板、ブリッジはもちろん、ブリッジピンとペグボタンまでエボニーという拘り・・・!

見れば見るほど感動してしまう程のシックなルックス。こうした細かい部分にもカスタムショップチームの「職人の業」と「高いセンス」がビシビシと感じられます。

私、こういうのがたまらなく好きです。

高い演奏性とハイレベルなサウンドクオリティー


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ネックマテリアルはジーニー・マホガニー、シェイプはモディファイドLOWオーバルに、パフォーミング・アーティスト・テーパーを採用しています。近年のカスタムショップモデルにも多く採用されており、ローフレットからハイフレットまでストレスなくフィンガリングができる評価の高いネックシェイプです。

またペグはWaverlyの4067-Gを採用し、高いチューニング精度を誇り、ストレスフリーな演奏をサポートします。

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サウンド面についても申し分なし。先述しましたとおり、ココボロボディーとOMスタイルのマッチングが素晴らしく、キャラクターを確立しています。

ココボロボディーならではの煌びやかでありながら、ウェットな質感のある上品なサウンド、OMスタイルならではレスポンシヴで音の一粒一粒がはっきりとした音像がなんとも言えません。各弦の音の分離、サウンドバランスもよく、完成度の高いアコースティックサウンドを感じていただけるかと思います。

厳選されたボディーマテリアル、洗練されたデザイン、そして極上のアコースティックサウンドを堪能できる1本を是非。


その他イシバシ楽器各店にて取り扱い中のMartin Custom Shopモデル達も是非ご覧下さい!

>>Martin Custom Shopモデル一覧はこちらから<<

この記事を書いた人

藤本 賢
昭和61年生まれ(1986年)、神奈川県出身、左利き。父親の影響で小学生の頃よりギターを演奏。2008年入社、現在は立川店サブマネージャー。好きな音楽はロック、ソウル、R&B等ジャンルは幅広く、フェイバリットギターはGIBSON ES-335。今一番ほしいものは「スモールサイズのアコースティックギター」。

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