【EVH 通信】♯2 EVHの更なる進化?
いつもイシバシ楽器のご利用誠にありがとうございます。
イシバシ楽器EVH担当の在原です。
いきなりですが【EVH通信】♯1はご覧いただけましたでしょうか?
まだという方は是非こちらをご覧下さい。熱く語らせていただいておりますw
さて、前回の続きを書いていこうかと思います。
1978年1月にデビューしたVan Halenは80年代には爆発的な人気を誇り伝説的なバンドとなっていきます。そんなバンドのギタリストであり要でもあるエディ・ヴァンヘイレンは、1991年にMusicman社とシグネイチャーモデルを開発しました。「Musicman EVH」現行でいうAXISでございます。
独特のボディーシェイプにダイレトマウントした2H仕様、小さなヘッド形状など個性的なデザインが特徴。また愛機であったフランケンシュタインから正確に採寸したネックを採用していることでも有名です。実はエディ・ヴァンヘイレンが多様するポジションはよりシェイプが薄くなっていてその部分など細かいところまで完璧に再現したのがこのMusicman EVHでございます。知っていましたか?w
当時、非対称のネックシェイプは珍しかったのではないでしょうか?
現在では、様々なメーカーで製品を採寸し復刻するというのは多くなりましたが、90年代からこのようなアイディアを採用したエディ・ヴァンヘイレンはギタープレイだけでなく、製作に関してもアイディアが豊富で情熱が人一倍強かったのがみてとれます。
時が流れ1995年にエディ・ヴァンヘイレンはMusicman EVHから離れ、Peavey社と契約を結びます。2004年まで続いたPeavey社との契約の中ではトランストレムやサスティナーを搭載したモデル、ピエゾピックアップを搭載したモデルなど様々なプロトが開発され話題になりました。エディ・ヴァンヘイレンのアイディアがさらに加速しております。w
さて、Peavey社メインのWolfgangはMusicman EVHをベースとしています。が、もちろんMusicman社とは違いがございます。まず基本的にボディがアーチトップとなります。※フラットトップも存在します。D-Tunaが標準搭載されドロップチューニングを容易しているところも嬉しいところでした。さらに、トグルスイッチがレスポールとは逆になっています。タッピング時などに腕が当たることでスイッチを切り替えてしまうことを防止するためのアイディアが活かされています。今のEVHでは当たり前ですが、実はこのころからすでに取り入れられたアイディアなんです。
さらにPeavey社のWolfgangは、フラットトップ仕様のWolfgang Specialも発売されたことで多くの方が手にできるようになっていきます。ちなみにPeavey Wolfgangはフレイムトップのイメージがあるかと思いますが1997年に極少数だけキルトトップのモデルが存在します。
※1999年~カスタムショップでもオーダーされたことはありますが今回はあくまでもレギュラー品としてのお話です。
TBS(タバコサンバースト)、TRP(トランスパープル)、TRD(トランスレッド)、TA(トランスアンバー)の各4色が展開されました。4色ともに現在は入手困難ではありますがキルトメイプルのTBSが当時エディのメインであった為、TBSは特に希少価値が高く、コレクターズアイテムとなっています。TBSはバースト部分が太くとてもインパクトがございます。個人的にもTBSカラーのWolfgangが大好きですw そしてPeavey社との契約満了を向かえた2004年以降はCharvel からストライプタイプのギターが登場してきます。その辺はまた次回、お話しましょう。
さてさて、話が変わりますが本日はこんなアイテムを紹介しましょう。
こちら!!
EVH / Wolfgang USA 5A Flame Top Ebony Fingerboard Natural S/N WG03169A 販売価格 486,000円 (税込)
TBSカラーがございませんwので本日はNaturalなWolfgangでございます。これぞ5Aというフレイムメイプルをトップに合わせたWolfgangです。杢が細かいながらも見る角度によって様々な変化をもたらし、弾き手、聴き手関係なく魅了するトップ材となっています。木そのものの味わいを感じられるナチュラルなカラーがさらに杢を浮かび立たせています。
もちろん見た目だけではございません。指板にはエボニー指板、さらにネックは握り易いコンパウンド・ラジアス(12”to 16”)ネックを取り入れられ、独特のヒールカットが採用されています。セレクトされた上質の柾目のメイプルネック内には2本のグラファイト製トラスロッドが埋め込まれており、反りの心配もほとんど無く精度は抜群です。
コントロール関係はヴォリューム奏法がスムーズに行えるように低摩擦で回転が軽いポットを採用したり、トグルスイッチが通常とは逆(アップポジションでリア)等、彼のプレイ側からの意見がすべて取り入れられたプロスペックなギターです。Wolfgang は、アーティストモデルと思いがちですがどんなジャンルにも適するよう製作されています。
いかがだったでしょうか!?
とても弾きやすいギターですので Van Halen 好きではなくてもぜひ一度試して頂く事をオススメします。
ぜひ店頭にて素晴らしいサウンドを体験してみてください。