ジャーニーマンの夢 #008 ニューヨークでのヴィンテージ買い付け品000-28入荷しました。
Martin 1939年製 000-28 S/N 71966
ヘンリングボーンの000-28
OOO-28は1934年から14フレットになります。これは他のメーカーにも影響があり1938年より他のメーカーでも採用され始め現在の14フレットがスタンダードになる歴史的な瞬間でした。
マーチンの14フレットジョイントギターの始まりはバンジョー・プレイヤーのペリー・ベクテルが1929年にマーチン社を訪れ幅広い音域で演奏が可能になるように14フレットジョイントを提案したことでOM-28の14フレットジョイントが製作されました。
バンジョーはハイフレット部分でジョイントされているためギターに持ち替えた時に12フレットまでだと音域が狭いと感じたのでしょう。こうして14フレットジョイントはそれまで12フレットジョントが標準であったがプレイヤーからの要望とジャズ音楽のスタイル変更にもよる時代の影響で生まれました。
見事な柾目のハカランダ
1941年までのスキャロップド・ブレーシング構造のOOO-28。 1942年からはノンンスキャロップドになりブレーシングの幅も8㎜から8.4㎜に太くなります。
ネックの太さを現行品と比べてみると
OOO-28 1939年製は
ナット部分の指板幅45.0㎜、12フレット部分の幅57.6㎜、サドル部分の弦の幅59.0㎜
現行の店頭品OOO-28ECは
ナット部分の指板幅45.4㎜、12フレット部分の幅57.4㎜、サドル部分の弦の幅56.8㎜
塗装の厚み、弾きこまれた経年変化もあるため多少の個体差はありますが現行品はビンテージを意識した太さになっております。
サウンドはまさにあのアンプラグドの音が出ます。
クラプトンが使用していた000も1939年製でした。