【エフェクター通信.8】Wah-Wahサウンド再び!!通称Signatureと言われたペダルをご紹介!!

いつもイシバシ楽器店のご利用誠にありがとうございます。
新宿店サブマネージャーの在原です。

前回の記事はいかがだったでしょうか!?世界初のコーラスペダルにしてBOSSブランド第一号のエフェクターを紹介させていただきました。
少しでもヴィンテージペダルに興味を持っていただけると幸いです。
以前のエフェクター通信記事はこちらからご覧いただけます。ぜひご覧くださいませ!!

【エフェクター通信.1】はこちらから

【エフェクター通信.2】はこちらから

【エフェクター通信.3】はこちらから

【エフェクター通信.4】はこちらから

【エフェクター通信.5】はこちらから

【エフェクター通信.6】はこちらから

【エフェクター通信.7】はこちらから

さて、今回はこちらのペダルのご紹介です!!


 

そうです、再びです。VOX / Clyde McCoy Wah-Wah Pedal Signature 1968 でございます!!Guitar Questでは二度目の登場です。こんな短期間に再びClyde McCoy Wah-Wah Pedalを拝めるなんて奇跡に近いのではないでしょうか!?

1967年初めに発売されたVOXワウ(1966年製プロトも存在ます)は、今や定番とも言えるワウペダルとして数多くのアーティストの足元にございます。ClydeMcCoy氏が裏蓋に描かれた通称Pictureを初めとする60年代のワウペダルは年々、市場では減少しています。それでは本機を見ていきましょう。

 

England Arrow製のミルフィーユフットスイッチにHALOインダクター、Mullard製 Tropicalfish、イタリアDUCATI製キャパシターが搭載されているのが見えるかと思います。
1968年製からプラスチック製フットスイッチに変更の為、内部的なパーツ判断だと1967年製かと想像ができます。ただし裏蓋がClydeMcCoy氏の名前だけ記載の個体(通称Signature)の為、1968年製と今回表記しています。1968年製ではございますがシリアルなどからも判断して68年製の中でもかなり初期のモデルではと考えられます。

 

さて次はトランジスタです。通常1967.1968年製初期にはSGSIW98021650・SGSIW98011642のトランジスタが搭載されていますが本機は違ったトランジスタが搭載されています。非常に判断が難しいのですが1966年製や1967年製に本器のようなトランジスタが搭載されていたモデルも存在が確認されていること、また本機のハンダも修正したような形跡がない為、オリジナルトランジスタの可能性がございます。しかしながら資料が圧倒的に少ない為、確実な判断ではございません。

POTに関しては交換されている上、現状ワウ時にガサガサとノイズが若干のります。POTに関しても古いPOTの為、現状交換していませんがご希望であればPOTを交換してのお渡しも可能でございます。50年という半世紀も前の個体ですのでパーツにヘタリが出てきてしまうのは仕方ないことだと思います。

現在、様々なワウが出ておりますがClydeMcCoy風と言われるワウのベースと言っても過言ではないワウです。全体的に太く、艶が生まれる噛み付きの良いWah-Wahサウンドはこの個体でしか味わえません。非常に高価ではありますがぜひコレクションとしてまた、サウンドの一部として取り入れてみてはいかがでしょうか!!

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