Roland JC-01のBluetooth接続でギターをワイヤレス演奏できるか試してみた。
日本が世界に誇るソリッドステートアンプ・Roland JC-120の意匠をそのままに、コンパクトなテーブルトップスピーカーとして仕立てたRoland 新製品JC-01。
どんなに小さくてもJCの名を冠するならばオーディオリスニング用途だけではモッタイナイ!
やっぱりギターを鳴らしてみたい、せっかくだからBluetoothを使ってワイヤレスで。
来る2月12日(金)の発売を前に、色々と試してみました!
まずは接続方法について考えてみました。
・ギターから何らかのインターフェースを通してiPadに入力し、アプリで音作りをしてBluetoothで飛ばしてJC-01から音を出す。
これが最も簡単な方法として思い浮かびますね。
iPadやiPhone向けのインターフェースと言えばLINE6 Sonic PortやApogee JAMなどがありますが、できればもうちょっとお手軽に済ませたい。
というわけで、最もお手頃な価格のインターフェースとしてiRigを採用しました。
ギターの音作り用アプリとしてはPC版直系のクオリティとして評価が高く、お試しの無料版も用意されている「Amplitube for iPad」を使用します。
さて、コレでお手軽ギターワイヤレスシステム完成!!
…とはいきませんでした。
JC-01とiPadのBluetoothペアリングはOK、なのですがAmplitubeアプリからの音声出力がBluetoothに乗って出てこないのです。
どうやらAmplitubeアプリではiRig BlueboardからのBluetooth MIDI信号を設定する項目しか用意されておらず、想像したような音声の出力設定などができないようです。
アプリが原因なら仕方ない。アプリを変えましょう。
というわけで、無料のギターアンプシミュレーターが入ったアプリ「Garageband」を使うことにしました。
さて、コレで今度こそお手軽ギターワイヤレスシステム完成!!
…ともいきませんでした。
GaragebandアプリではAirPlayまたはBluetoothでの音声出力の設定項目が用意されているのですが、ギターアンプシミュレーター使用時はイヤホンジャックからの入出力のみしか対応しなくなってしまうようなのです。
どうやら既存のギターアンプシミュレーターアプリでは、プロセッシングされたギターサウンドをBluetoothで飛ばすことはできない模様。
それでもせめて、JC-01でギターを鳴らしたらどんな音がするのか聴いてみたい…。
というわけで渋々(?)iRigのヘッドフォン出力にステレオミニケーブルを接続し、JC-01のAUDIO INへ。
なんとも見事にクセの無いキレイな音でギターサウンドが飛び出します。さすがJC。
3バンドEQの効きが良さは格別で、コンパクトな筺体ゆえに音量を上げると些かブーミーになってしまう低音域もちょっとBASSを抑えるだけでクリアに。
独特な背面デザインもこの低域のヌケの良さに一役買っているのかもしれません。
※なお、ギターから変換プラグなどを介してJC-01のAUDIO INへ直接接続する方法は、入力インピーダンスの関係上、JC-01に負担が掛かり故障の原因などになりますのでお控え下さいませ。
お手軽ワイヤレスシステムこそ構築できなかったものの、JCの系譜らしいクリアなサウンド再生力は十二分に感じられました。
JazzChorusの名を頂く最も小さなスピーカー、JC-01は2月12日(金)発売予定です。