あなたのベース、ちゃんと調整できていますか??~Warwickスタッフ直伝!!調整法~
みなさんこんにちは!!
名古屋栄店ベース担当のタク・オカモトでございます。
4月もそろそろ中旬ですがいかがお過ごしでしょう。
当店では進学や就職を機にベースを初めて見たい!!というお客様に多くご来店いただいており、皆様の新しい生活のスタートを感じております。同時に、年度末は忙しくやっと落ち着いたのでベースを弾こうかな、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ・・・久しぶりに弾いてみたらセッティングがおかしくてどうも弾きにくい・・・なんてことありますよね??
今回は、皆様の楽しいベースライフを少しでもアシストできればということで、Warwickベースのセッティング方法についてワーウィックの製造責任者マーカスの実演写真を交えながらご説明させて頂きます!!
今回ご紹介する作業を行ったことによる一切の不具合にについて当店は責任を負いません。あくまでも自己責任にて行って下さい。
また、ご不明点のある場合はお近くの石橋楽器各店までお気軽にお持込くださいませ。
①ネック②ブリッジ③ナットの順に行っていきますよ~。
それでは、参ります!!
①ネック・トラスロッド調整
長期間演奏しなかったり、極端な気温・湿度変化によっておこりやすいのがネック反りです。
これに対しては内臓されたトラスロッドを操作して調整するのが一般的です。
Warwickのベースはトラスロッドカバーがマイナスドライバーで簡単に開けるように設計されています。
ただ、カバーを無理に開けようとするとドライバーの差し込む箇所が潰れがちです。(赤丸部分)
これを防ぐために、できれば厚いマイナスドライバーを使ってゆっくりと開いてほしいとのこと。ちなみにマーカスは「まあ、急いでればしょうがないけどね!!笑」といってました。
無事にカバーが開けられたら、次は6角レンチでの調整です。
回す際、レンチがロッドカバーに接触してしまうことがあるので、マスキングテープを巻いて傷がつかないようにしているそうです。
まっすぐになったところでカバーを締めればネック・トラスロッドの調整方法はOK!!
②ブリッジ調節
ワーウィックベースのブリッジには
1.ブリッジ全体の高さ調節ねじ
2.各弦コマの高さ調整ねじの2種類が搭載されています。
1のブリッジ全体の調整ねじを操作してセッティングしていくのがワーウィックでは基本です。
1)全体調整ねじの固定ねじを緩めブリッジが動く状態にします。(赤丸部分)
2)両端の弦(1、4弦)が最終フレットでフレットから2mmの高さになるよう全体調整ねじを操作します。(赤丸部分)
3)内側の弦(2、3弦)も同様に最終フレットで2mmになるよう、各弦コマの調整ねじを操作します。
4)全体調整ねじの固定ねじを締め、ブリッジを固定します。
ブリッジもこれで調整完了!!
ワーウィック以外の多くのメーカーでは各弦コマのみの仕様なため、3)の工程を行うイメージで調整します。
ワーウィックがすごいのはナットも調整可能な点。
普通に使っていればあまり動かす箇所ではございませんが、下記のように調整します。
③ナット調整
ナットに2箇所あるねじを操作します。
写真のように3フレットを押さえたまま、2フレットをトントンと叩いたときに弦が1フレットにあたって小さな音が出る高さがベストです。
高すぎるとと押さえづらくなってしまいますし、低すぎるとビビりの原因となってしまいます。
これを両端の弦(1、4弦)で行います。
通常は高さを上げる場合はナット交換、下げる場合は弦溝の切り直しを行います。
ナットはサウンド・サスティーン・チューニングの安定性などを決定づける重要なパーツですので必ずリペアショップにて行ってください。
以上!!これでばっちり!!
シビアなセッティングを求める場合は②ブリッジ調整、③ナット調整を繰り返して理想のセッティングに近づけるとよいのではないでしょうか。
いかがだったでしょうか??
今回の方法は新品出荷時のものとなりますので、長年お使いになられてフレットすり減りなどのあるベースは専門リペアショップでの調整をおすすめ致します。
ぜひ今回の内容を参考にしていただき、これからも楽しくベース演奏をしていただければ幸いです!!
それではまた!!
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