King of Flat-tops、絶対王者ギブソンSJ-200をピックアップ!
GuitarQuestをご覧の皆様、初めまして、アコースティックギター担当の藤本です。
さて、突然ですが、去る5月24日は何の日だったか、皆様はご存知でしょうか?
タイトルを見て「ピン」ときたアコースティックギターファンの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうです!グラミー賞をはじめ数々の賞を受賞し、アメリカポピュラーミュージック界のレジェンドとの言える、かのボブ・ディラン氏の誕生日!なんと御歳75歳!
というわけで、本日はボブ・ディラン氏の誕生日のお祝いの意をこめて、ご本人も愛用するアコースティックギターGibson SJ-200をご紹介したいと思います!
Gibson / SJ-200の歴史と特徴
Gibson SJ-200が誕生したのは1937年。当時人気映画スターのレイ・ウィットリー氏の「よりラウドでよりゴージャスなギターを」というリクエストに応える形で生産されたのが始まりです。ボディー成型には当時既に生産されていた「アーチトップギター」、L-5のモールドを使用していました。また全体のデザインにおいてもカウボーイデザインが随所に見られ、その華やかで豪華な印象は他モデルにはない圧倒的な存在感を感じます。
そして第二次世界大戦後に一時生産が中止されますが、その後1947年に再生産が開始され、エルヴィス・プレスリー、ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスンなど多くのトップミュージシャンに愛され、「キング・オブ・フラットトップ」と呼ばれるほどの人気モデルとなりました。
誕生以来、ボディーマテリアルやブリッジデザインなどスペックの変更はございますが、「17インチ幅のスーパージャンボボディー」、「フラワーパターンのピックガード」、「マスタッシュ(口髭)ブリッジ」、「指板のサンライズインレイ」などは現行モデルにも多く採用されており、SJ-200には欠かせない特徴的な部分と言えるでしょう。
やはり大きなボディーサイズから鳴る奥行き感のあるサウンドは、同じGibsonのJ-45やHummingbirdなどでは味わえません。ローコードでパワフルなストロークプレイをすれば、ゴツっとしたアタック、十分な音量、ハリのあるサウンドを存分に感じていただけると思います。
また一方でフィンガーで爪弾いてみると、どうでしょうか・・・。意外に思われるかもしれませんが、ジャンボボディーとは思えない程のレスポンス、明瞭な音の輪郭が魅力的です。筆者はGibsonギターを持つとローコードでジャキジャキっとストロークプレイをしたくなってしまいますが、実はSJ-200は繊細でメロウなプレイにも相性が良いのです。
そしてなんと言っても豪華なカウボーイデザインの装飾も見逃せませんね!
◆特徴的なフラワーモチーフのピックガード
◆独特な形状から「マスタッシュ(口髭)」と呼ばれるブリッジ
◆朝日が昇り、夕日が沈む様をイメージした指板のデザインインレイ
こうした装飾も他のGibsonアコースティックギターにはなく、「キング」と呼ばれるに相応しい貫禄あるルックス!改めて見ても格好良いですね!
「King of Flat-tops」と呼ばれるSJ-200も、現行レギュラーモデルをはじめ、リミテッドモデルを含めて多くのモデルがラインナップされており、冒頭でお祝いさせていただきましたボブ・ディラン氏のシグネイチャーモデル、鮮やかなトランスグリーンカラー、モンタナの夕陽をイメージした雰囲気抜群のバーストカラーモデルなど様々です。
サウンド、ルックスともに「King」と呼ぶに相応しいSJ-200。
この機会に、憧れの「King of Flat-tops」の中から、貴方にぴったりの1本を見つけてみてはいかがでしょうか!