時代を駆け抜けた異端児はいつしかスタンダードになった
今やギタリストなら誰も一度は手にしたいと思う憧れのモデル「ギブソン・フライングV」
1950年代の終わり頃、フライングVが登場した当時の市場はそんなこと誰も思っていなかった事でしょう。
時代はアメリカ初の人工衛星「エクスプローラー1号」の打ち上げに成功した宇宙時代ブームの中。
1958年、ギブソン社は決してフェンダーには出来ないであろうという3つのモデル「エクスプローラー」「フライングV」「モダーン」を
発表しましたが、その前衛すぎるスタイルに浮かず飛ばずの売れ行きで翌年の1959年に生産中止となってしまいました。
1960年代に入り、フェンダー社がジャガーやムスタングを発表する中、音楽シーンも段々ロック色が強くなっていったのでしょう。ギブソン社でもファイヤーバードの発表があり、その後1967年にフライングVは少数ロッドで再生産を開始。この頃、ジミー・ヘンドリックスが使いだしていた事でも有名ですね。
1970年代になるとキースリチャーズの使用など、フライングVの注目度が徐々に高まり、1976年、フライングVはついにレギュラー生産が開始。
↑1967年スタイルのラージピックガード仕様
↑1998年発表のフライングV 98 は初期の仕様に近いショートピックガード仕様でありながらブリッジ下を避けている為、配線メンテナンスも楽チン!
それから1980年代にかけては、マイケル・シェンカー、ポール・スタンレーを筆頭にハードロックの象徴となり、1990年代にはレニー・クラヴィッツの影響から現在では様々なジャンルのギタリストが使用するスタンダードモデルとなりました。
発売当時から既に四半世紀を超えて、世界中で愛され続ける「ギブソン・フライングV」
実は、、、
今年、2013年のギブソンギター製品ラインナップに、フライングVがいないんですよ。。。
こんなに愛していたのに。フライングV。。。また生産して頂ける事を切に願います!ギブソンさん!
さてさて、そんなフライングVが恋しい私を含め、フライングVがどうしても今欲しいんだ!今でしょ!
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(Nakazawa)